骨の揺り籠 | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた



さて問題です
ここに3つの扉があります
どれも正解であり
どれもが不正解ですが
どの扉を開けますか?













こんな事を言ったら
君は笑うかもしれないけど
僕は "ここ" には居ないんだ
この体は借りもので
本当は違う次元の人間なんだよ

勿論、冗談さ!
でも少しは信じただろ?
その "少し" に君の本当が隠されているんだよ
それは宇宙の秘密に匹敵する宝だから
大事に仕舞ったまま
誰にも見せちゃ駄目だよ
僕はもう見ちゃったけどね!


















喉が渇いたな
コップに水をくれないか?
そしたら
君が望む秘密の答えを一つだけ教えてあげるよ
でも
その壊れたコップじゃ駄目だ
水が入らないからね

え、もう水はないの?
じゃ
そこの泥でいいや
でも、それだと答えはあげられないな
どうしても欲しいなら
その泥を水に変えてくれないか
ほらっ
あの誰も見向きもしなくなった井戸になら
少しぐらい
残ってやしないかな



























砂まじりの風が
東の旅団の行方を遮る夢を見た
また同じ景色
同じ記憶が繰り返されようとしている
感じるか?
 "そのつもり" だったら悪い事したな
もう待てないらしい

血の臭いを嗅ぎつけたハイエナ達が探し求めているのは
刻印された二人
互いを認め
互いを憎み
どちらもが地上から消え失せるまで続く相剋の刻
羽ばたく孔雀
獅子の牙
毒蛇の呪いが世界を覆う
それが彼女の願い


















あの雲の向こう
コバルトの空から鳩が飛んでくる
進化の秘密を握った骸(むくろ)
その効果は絶大
群れろ…
弱き者よ…
その縄を締めるがよい

(いばら)の王子は気が短い
酩酊の城を抜け
引き摺る足を速める我ら
紫の山
あと僅かで崩れる幻想
吐く息は白く
汚れた汗は地に吸われ
涅槃(ねはん)の皇太子と
灼熱の貴公子
取り引きの過程はヴェールの奥




















さて問題です
ここに3つの扉があります
どれも正解であり
どれもが不正解ですが
どの扉を壊しますか?