風をつかむために
土の匂いを嗅ぎわけよう
ほら…
虫ケラ達は噎せかえるほど堪能してるじゃないか
踏み潰される事も
知らないで
冷たい土の中
蠢く吐息は次の風を呼び
月の明かりを遮る
その指先は…
月が残した心の痛みを
忘れさせる魔力を秘めた
贈り物
少しずつ
崩れた世界を癒しながら
自らを破滅させる悦びに充ちている
大きな音を立てて
ヒソヒソ話しかしない賢人達
皆に話してるように
誰にも聞かれないように
自分でも判らない
難しい問題を
いつも周りに投げかけて
たくさん
お金を貰うのさ
次の風がふく頃には
たくさんのお金と
たくさんの賢人達が
一つとこに集められて
新しい持ち主のもとへ
バラバラにくばられるだろう
秘密を守るために
新しい秘密を作るために
君の眠らない脳は何を見つける?
オアシスが涸れる時に
太陽は全ての生き物を憐れに想うだろうか?
それとも, やっぱり復活したい?
復活するために
何か犠牲を払ったかい?
それとも
誰かに肩代わりさせたのかな?
どちらでも同じ事なんだが
忘れないでほしいのは
支払いを滞らせていけないという事
だってさ, 君の嘘の中には
真実が一つもないから
いや…
その嘘が君の "真実" なのか
見えた?
見えない?
… どっちも同じ?