The Dreaming | 夙の三郎 オフィシャルブログ powered by 俺様

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風を知れ!
そして地の薫りを嗅ぐのだ!
さすれば血は炎のたぎりを失う事なく運命の鐘を鳴らすだろう…

もはや枷は外れた



夢を見た気がする…
どんな形だったか覚えていないけど
燃えていた?
凍てついていた?

匂いはどうだろう…
甘い? それとも焦げてた?
僕には分からないよ
そもそも誰の夢なんだい?

騒々しいなぁ…







君は虫ケラ
必死になって世界を冒険した気でいる
その手と足は何だい?
数えるほどの夢しかないクセに
バナナの食べ方も知らないでいる
あの…
月が照らす岡の向こう側に
君の理想郷が厚化粧で待ち構えているよ
鈴を鳴らして行くとイィ
僕は行かないさ
今は刈り獲り時期だからね
ほら, 君と同じような連中もいるだろ?
だから寂しくはないさ
生きてる間に必ず死ねるから
絶対に辿り着けるはずさ!

君が目覚めたりしなけりゃ… ね








いつも耳の後がチリチリする
あそこかな…
あの大きく裂けたところから僕を覗き見る幽霊が今日はいないんだ
理由なんか知らないさ
でも, 誰だかは見当ついてるよ
たぶん偉い人だよ… だって白い服を着てるじゃないか
だから僕は気分がイィんだ
きっと "特別" な僕が羨ましいに決まってるさ
僕は宇宙の中心だからね!
全ては思いのまま

でも…
本当の事を言えば, 友達が欲しいかな?
少しでイィんだ
その日の事とかを話し合ったりしたいよ
誰か来ないかなぁ…











ありきたりの人間が
ありきたりな事を為し
夢という自分勝手な思い込みを
まるで食べ残したパン屑みたいに
次々とテーブルから落としては
大事なはずの部屋を簡単に汚していく
その有り様に神が嘆く?
悪魔が喜ぶ?
パン屑を掃除する人間が文句を言うだけさ
『その汚い口を閉じろ!』ってね
ほら…
今にも癇癪おこしそうな人達が
手に手に何かを携えて向かってきたよ
何処かで見たような人達だね
君の知り合いかい?


















たった一つが無数に集まり音を為して形成されていく様は壮観だ
轟 !!!
大量生産された夢は糧とする存在の贄に他ならない
いつか…
また醸成されていく "同じような" 夢は特に何の意味もなく次の世代へと受け継がれていく
満腹感が安らぎを経て退化をもたらすのは《保険》なのだ

貪る者は秘密を知りすぎた危険因子

だから同じ場所を彷徨く運命に逆らうのだ!
可能ではないが不可能ではない
後の正面は誰?







蜘蛛の巣は愛と憎悪を孕む聖なる神殿
獲り込まれたら喰い尽くされるだけ
秘密は
いつでも闇の奥に鍵を掛けて
大事に仕舞われている
その湿度は誘い水

奔流は果てなく終着点を目指し
また同じ事を繰り返す
その内に
周囲の景色は姿を変えて
まるで生娘の様に拙い含羞を晒すはず
だから目覚めてはならない
アナタ方にその権利は無いからだ

どうしてもというなら…
好きなだけ夢を見るがいい
宇宙の塵を隙間なくコーティングした
逸品を特別に差し上げよう
だから眠りなさい
起きてはならい
アナタ方が起きていると碌な事がないから
ラディックの海で深く眠るがいい
誰も来ない深い底で…