夫は良好。
憑き物が落ちたみたいにすっかり以前と変わらない夫にもどった。
なにごともなかったかのように・・・
最近は二人の将来のことをよく語るようになった夫。
旅行に行く話、車を買い替える話、老後の話・・・
でも私には二人の未来が見えない。
せいぜい来年くらいまでのことしか想像できない。
でもせっかく夫が機嫌よく過ごしているのだから、いまのままでいい。
夫婦として元のさやにおさまっているんだから、
あえて波風たてるようなことは言わないほうがいい。
と思う反面、ときどき湧きあがる怒りの感情。
ぶちまけたい!
壊したい!
終わらせたい!
これはなかなか厄介。
夫は渦中のことを蒸し返されたくはないはず。
夫は謝罪したつもりだし、終わった話だと思っている。
結果的に仲良く一緒に生活していることが現実だから・・・
わかっているけれど、3連休最終日。
思い切って夫にきいてみた。
私たちは離婚しないの?
いまさら私がそんなことを言いだすなんて思ってもいなかった夫は、
見事に固まった。
・・・・
そんなこと考えてないよ。
6月末から話が途中になっていたから、ずっと気になってた。
あなたの最近の態度をみていて、
夢物語から覚めて現実にもどってきたことはわかる。
だけど渦中のあなたの言動が私の中から消えない。
一緒に生活をするのなら、
私は消せない記憶とこれからもずっと向き合っていかないといけない。
その覚悟を決めたい。
夫は私の言っていることがよく判らなかったみたい。
ケジメはどうすればいいの?
どうやって謝れば気がすむの?
ちょっと不機嫌になった。
いや、謝ってって言ってるわけじゃないんだけど・・・。
なしくずしてきに同居を続けているけど、
本当にこれで良かったのか・・・と思う時がある。
お互いに別々の人生を選んでも良かったのかも・・・とか。
わたしの言い方が下手なのか、夫は無言になった。
気になっていたことを聞いてみた。
前にあなたは、ミカさんは神様がくれたご褒美だと思った・・・
と言ったけれど、
私はそのことがどうしても気持ち悪くてたまらなかった。
もしかして、いまでもそう思ってる?
不倫は、美しい思い出フォルダに入ってるの?
いや、そうは思っていない。
ずっと影を落としてる。
当初、夫は不倫を美化していた。
少しは考えが変わったのか?
夫の言葉をそのまま信じていいのか?
でもこの話はもうあまりしたくない。
・・・
夫、きょくたんに口数が少ない。
もしまだ迷ったまま生活を続けているのなら、
そう言ってもらってもいい。
保留という答えもあるから。
・・・
ごめんなさい、
これからもよろしくお願いします・・・
夫の神妙な態度に私はちょっと戸惑った。
離婚はしないってこと?
れいちゃんは離婚したいの?
したくないよ。
離婚は考えてない。
そう、ありがとう・・・
じゃあ、これからも頑張るよ。
れいちゃんはこれまでもずっと頑張ってくれてたよ。
不倫した夫に離婚しないと言われて、ありがとうってなんだ?
我ながら呆れた。
夫にとっては終わった話、もう思い出したくない話だった。
ただ私の気持ちがどうしてもおさまらなかったので、
あえて話をきりだした。
穏やかな休日の朝を不穏な空気にして、
ちょっと悪かったかな・・・という気持ちが出てしまったんだと思う。
本当はもっと説教して論破して
夫をねじ伏せたい気持ちもあった。
でもこの件はこれで最後にしたいし、
離婚を考えることも、もうやめたい。
いちおうけじめの儀式として、
私が記入した離婚届(未記入はあと2部あるけど)と、
ミカさん宛に作った誓約書(パソコンにはまだ残ってる)と、
慰謝料&財産分与の希望額を書いた書類は、
夫に手渡しシュレッダーにかけてもらった。
私は本来、おおらかで単純で鈍感な性格だと思う。
それでも心から夫を信じることはこの先できないのではないか・・・と思うし、
愛情と信頼の回復にはまだまだ時間がかかる気がしている。
不倫は罪深いもの。