「そいえば、○○大学に行くんだって?」

どこで知ったのか、美依がそう言った。

「そうだけど…」

「私も行くんだ、あそこに」

へぇー。

そういえば、小6の頃、クラスで中学受験するのが俺と田中しかいなかった。
美依は女子バスケをこなしながら、第一志望に受かった。

それに対し、俺は受験一筋の小6を送ったのに第一志望に落ちたからな。

当時、俺と田中の人間としての価値の差は月とスッポン、いやモップと相武紗季くらい差があったわけだ。

でも、今は学力という意味だけでは田中に追いついたわけだ。

だが、人望や運動能力など、その他の点では多大な差はいまだに存在するだろう。

だから、人間の価値の差は相武紗季と相武紗季の化粧道具のくらいに縮まったが、依然と存在している。

未だに憧れの存在だ。

しっかし、なつかしいな。

昔はクラス唯一の中学受験組ということでよく絡んでいたなぁ。

と、まあそんなたわいもない話をして、

「じゃあ、私、他の子と絡んでくる」
と言って、どっかに行ってしまった。
別に俺から避けたいわけではなく、素直に他の旧友と絡みたいらしい。

同じところでバスケをやっていた連中とか色々とな。

さて、俺は誰と絡むか。

と言っても答えはきまっている。

俺が昔、憧れていた2人のうち、美依じゃない方だ。

昔の俺の親友。

俺が私立の中学校に行って疎遠になったためか、ダメになっちゃったけどね。

浦和レッズFCのエースで女の子たちにモテモテだった男。

クラスの真ん中に常にいた彼はなぜか勉強一筋の俺と気があって、ずっと絡んでいた。

なんでだろうね、まったく。

さてと、アイツの席はどこだ?

こっちの席は違う。

こっちの席も違う。

こっちには…

いた!

女の子と絡んでいる、っていうか口説いている。

昔からプレイボーイの素質があるなぁと思ったら、実際になってしまうとは…











今日は久しぶりにサークルとか教習所とかそういうのがまったくない日。

とは言っても、授業は5限まであるから、帰ってくるのは19時。

DVD見たい。

クレヨンしんちゃん、ブタのヒヅメの「僕が一番欲しかったもの」のシーンが見たいよう!

居酒屋に入ったら、

「おう! 鈴木!」

「大学受かったんだって?」

「元気にしてたか!」

とクラスのみんなからの罵声を正面から受け止めた。

うれしい話だね、まったく。

「とにかく座りなよ」

と幹部の人に言われたので、どこかに座らなくていけなく、はてさてどこに座ろうか?

「鈴木くん! こっちこっち!」

と言われたので、その人の正面に座った。

俺は基本的に

「えー、あっちがいい!」

とは言えない性格なのだ。

「久しぶり!」

正面の薄めの化粧をした女の子がそう言った。

名前は…

「私のこと覚えてる?」

「当たり前だろ! ジャネット・ジャクソンだろ」

「本気でそう思っているの?」

女の子は笑いながら、そう言った。

「冗談だよ。久しぶりだな、田中美依さん」

というわけで、俺の最初の席はかわいい系の子の前だ。

といっても、18歳の女の子は女性ホルモンの影響か、みんなかわいくなるんだけどね。

「しかし、田中、変わってないな」

「何それ! 私、まだ小学校のままの童顔だとでも言いたいの!」

口調は怒っているように言っていても、顔はまったく怒ってない。

「そういう意味じゃないよ。第一、お前は小6の頃からすでに大人の女性って感じがしてたじゃん。おたまじゃくしのまんま成長したんじゃなくて、カエルに成長した状態のままということだよ」

これは俺の素直な意見だ。

比喩はヘタクソだかな。

「何それ! つまり、私は両生類みたいっていうこと?」

「そういうことだな」

「ひどーい!」

心の内を読む限り、田中はノリがよくサッパリした性格らしい。

俺に対する“怒り“という感情が見つからないのだ。

人間っていうのは冗談でも軽蔑させると少しはそういう感情が浮かび上がってくるものだ。

誰に対しても口説いているチャラ男が「かわいい!」と言ってきて、「誰にでも言っているくせに」と知っていても、うれしいでしょ。

逆も然りだ。

でも、まったく怒ってない女の子。

最もモテるタイプだ。

「そういう鈴木くんも昔みたいにガリ勉という空気ぷんぷんだよ」

このように返してくるのもノリがいい子の特徴だ。

俺は田中美依のノリの良さが変わっていないことを安心した。

それに男に飢えている感じもない。

彼氏はいないようだが、どうやら合コン感覚でこの同窓会に来たわけではないらしい。

心を読める俺が言うんだから、間違いない。

ノリがよくて、チャラくない人。

俺は田中美依、昔憧れていた2人のうちの1人は雰囲気や性格が変わっていない。

俺は安心した。

本当に安心した。

テレビとかでよくある、上に穴だけがある箱に手をつっこんで、なんだろうと悩んでいる中、その中身は誕生日プレゼントだとわかった。

そんな気持ちだ。

すがすがしい。











ヤバい。

非常にヤバい。

中国語勉強せねば。


この前、俺は大学生だと言った。

だが、これから話す話の時点ではまだ大学生ではない。

具体的には高校の卒業式…は地震に中止になったか。

ともかく、一般的に卒業式シーズンが過ぎた直後、3月20日の話だ。

どうしてか感慨深くなる時期だ。

俺の世代は世紀末の大地震が起こった。

憂鬱だ。

俺は人間離れの能力をこの時期に得てしまった。

憂鬱だ。

たとえて言うならば、大学受験に恋人が受かって自分が落ちて落ち込んでいる中、恋人から別れ話を持ちかけられる。

「浪人生活のときに、私が遊んでいたらイヤでしょ?」

こんな感じだった。

俺の3月は。

そんな中、懐かしさを感じさせるようなものが運ばれてきた。。

学校の頃の友人と同窓会のお誘いが来たわけだ。

まぁ、そのころは暇だったし、迷わず出席に丸をつけた。

こんなことをしていると槇原の「遠く遠く」を思い出してしまうのは俺だけじゃないはず。

名曲だから、聞いてごらん。

槇原はブサイクで性格がいいとはけして言えないが、いい歌をつくる。

キング牧師も浮気していたらしいし、ジョンレノンもセックス依存症だったらしい。

そんなものだ。

まぁ、話は脱線したが、元に戻そう。

まぁなんだかんだで、同窓会当日を迎えたわけだ。

適当だ思われるかもしれないが、書くことがないので仕方がない。

自己紹介のとき、特技は?、と聞かれるのと一緒だ。

ちなみに俺の特技は財布を空にすることだ。

……

しらけたところで、いつの間にか時間はたち、居酒屋の目の前。

ワイワイとした笑い声が漏れ出ている。

ここからだと、昔のクラスメイトの心の内が手をとるように分かる。

『わぁ懐かし!』

『佐藤ってこんなにかわいかったっけ?』

『ダッサ!』

こんな風に人の心を読んでいると、何か悲しくなる。

昔というものは美化されるもので、小学校時代の友人はいいヤツになっているに違いないと信じているわけだ。

実家が農家で米を作っていて、もう米にはウンザリしてしまい、そこから上京10年間は米は摂取せず、ずっとパンだったものの、20年後には野菜とかはそっちのけで。米だけ食べている。

そういう男を俺は知っている。

思い出は綺麗なままにしておくのがいい。

よくそう言われる。

だが、俺はそれに疑いを持っている。

生牡蠣はおいしいが、危険であるということをそっちのけで食いまくって腹を壊すのは正しいことだと言うことはできるのだろうか?

親友の彼女が男とホテルに入っていくのを見て見ぬふりするのが正しいことだと言えるだろうか?

違う。

断じて、違う!

無知というのは罪だ。

俺は現実から目を背けない!

だから、俺は自分の能力を制限せず、旧友たちがこの6年間でどう変貌したか。

それを確かめてやるんだ。

そういう熱い決意の下、俺は居酒屋のドアノブを手を置いた。






今日は恐ろしく忙しい日々を過ごした。

朝、8時起床。

8時半家出発。

9時、自動車教習開始。

11時、教習終了。

11時半、家着、andゴミ部屋の片づけ開始。

14時、片づけ終了、100円ショップに買い物に行く。

14時15分、100円ショップ買い物終了、andスコール発生。

14時25分、帰宅and,びしょびしょのまんま、松屋へgo

15時、帰宅

15時5分、風呂に入ろうと思ったが、サークルの集合がかかり、びしょびしょのまま急いで家出発。

15時35分、赤羽にてサークル中止メール

15時5分、帰宅

もうこれ以上書きたくない。