ほんの一年くらい借りていた麻布狸穴のヴィンテージマンション。
かっこよかったし、何だか居心地良かったなあ、狭かったけど。娘を妊娠中で体調が悪かった私は向かいにあるマンションの窓辺に毎日いる猫達を眺めるのが日課だった。
屋上には洗濯物を干せるようになっていて、東京タワーが一望。晴れた日なんか最高だった。そもそも洗濯は地下のランドリーで行うようになっていて、あそこで乾燥機の魅力にとりつかれてしまったのだ。
ロシア大使館が隣で美しい坂道をゆっくり下ってつわり中唯一食べれた、東麻布のふれいかのラーメン。ニッシンスーパーで外国食材見たり。
色々あったせいで麻布時代がなんだか嫌な思い出になってしまっているけど、見栄っ張りな馬鹿な夫が本気で反省したら、良かったことを思い出しながら子供達とココアも連れて散歩したい。なんだか急にそう思った。
もう今はなき、マンション。
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