やっと花粉症が落ちついてきました。

毎年テレビでスギ花粉が飛んでいる映像をみますが、実際には大気中に漂っているのはわからないですよね。

スギ花粉は大きさで言うと30μm(マイクロメートル)。
1μmは1㎜の1/1000の大きさ。

なので㎜になおすと0.03㎜。
ヒトが肉眼で見える限界は0.2㎜なのでよっぽど大量に固まっていないと見えるわけがないんです。

ちなみに0.2㎜の大きさは学生時代に理科で教わったゾウリムシや人間の卵子の大きさ。


最近スギ花粉より問題になっているのがPM2.5ですね。

PM2.5は微小粒子状物質の事で炭素 硝酸塩 硫酸塩 金属を主な成分としている。

土ほこりや、物を燃やした時などの煙から出る粒子ですね。中国から来るものは工場の煙や車の排ガスに由来するもの。

大きさが2.5μm以下のものを指す。スギ花粉の1/10以下の大きさですね。


健康を保護する上で維持する事が望ましい環境基準があります。

1年平均 1㎥あたり15μg(マイクログラム)以下で1日平均1㎥あたり35μg以下
としています。

70μgを越えると健康に影響がでるとされ外出の自粛を呼びかけている。

その日の状況や予測はネットやアプリで調べられる。
基準値が高い日は外出時間を減らしたり、室内では空気清浄機を使用するなどの対策が必要になる。


なぜこれだけPM2.5が騒がれているかというと、花粉などは鼻で吸い込んだ時、粘膜に付着する。

それがアレルギー反応を起こしたり、鼻を通過しても気管支の粘膜より先には殆ど行かない。

しかしPM2.5はあまりに小さく軽いので粘膜を素通り、肺の終点である肺胞に行ってしまう。

その内、何年かするとPM2.5によるアレルギーが花粉症より広がるかもしれません。


外に出るときの予防としてはマスクがある。通常のマスクは網目の大きさが10~100μmなので防げない。

これを防ぐには高性能防塵マスクが必要。

工場や医療現場で使われるもので規格としてN95(米国労働安全衛生研究所規格)とDS2(日本厚生労働省規格)がある。

N95の95は0.3μmの粒子を95%以上補足するという意味で、100%近く補足するものもあるがそれは呼吸がしずらいそうです。

値段も50枚入りで8000円以上するので早く安全で安価な物が普及する事を願います。