突然片方の目が見えなくなる。
朝、起きたら片目が真っ暗。

実はこんな病気があるんです。

「網膜動脈閉塞症」
と言います。


網膜とはカメラで言えばフィルムの部分。視覚的な情報を電気(神経)信号に変える場所の事。

最近はカメラもデジタルなのでフイルムを知らない人もいますが...


この網膜に血液を送る動脈が詰まり、網膜の細胞が酸素不足に陥る。


動脈が詰まる理由は動脈の中で血が固まる血栓と、心臓などから血の塊が流れて詰まる塞栓があります。


血が行かなくなり酸欠になると突然、症状が現れるんです。


高齢、高血圧、動脈硬化症、糖尿病、心臓弁膜症などではこの病気になるリスクが高くなる。


また網膜には神経細胞があり処置までに時間が経ちすぎると血流が戻っても視力障害が残る場合があります。

発症して1時間以内には処置をしないといけません。


では処置をするまで何が自分でできるのか?

少しでも網膜の血流を増やす必要がある。

紙袋やビニール袋を口に当てて呼吸をして下さい。二酸化炭素を吸い、血中二酸化炭素濃度を上げると網膜の動脈を拡張させる事ができます。


この病気には詰まる動脈により片目が完全に見えなくなる(網膜中心動脈症)ものと、視野の一部が欠ける(網膜動脈分枝閉塞症)があります。

おかしいなと思ったら迷わず病院に行きましょう。