今日はパーキンソン病についてです。

パーキンソン病は最初にこの病気の報告をしたイギリス人医師ジェームス・パーキン(1755~1824)にちなんで名付けられました。


日本では10万人以上の患者さんがおり1000人に1人の割合で発症。

脳がだす運動の命令がうまく伝わらずスムーズに動けなくなる病気です(中脳の黒質が壊れドーパミンが減る)。

症状は
・静止時の振戦
・筋固縮
・無動、寡動
・姿勢反射障害
です

振戦(しんせん)とはふるえの事で、とくに指には顕著にあらわれる。

筋固縮は筋肉が硬くなることで、これにより肩や腰に痛みがでる。

寡動は動きがゆっくり(緩慢)になる事で、動作を始めるまでに
時間がかかる

姿勢反射障害があるとバランスがとれなくなり転びやすくなります。

その他に症状としては便秘や血圧低下、冷えやムクミ、気力低下がある。


パーキンソン病の患者さんは血液中の顆粒球が約60%(正常は70%)、リンパ球が約35%(正常は20%)になります。

これは交感神経が興奮して緊張状態に常にあるということなんです。

体が緊張状態にあるとドーパミンが出にくくなり、逆に服交感神経が優位になるとドーパミンが増える。

鍼治療を行うと脳内のドーパミン分泌量が増えることは明らかになっています。


特に頭に鍼を打ち三叉神経に刺激を与えると、その刺激が中脳に行きドーパミンが増える。

頭だけの治療では一時的なドーパミン分泌量が上がるだけなので、しっかりと全身の治療もしないといけません。


また進行を防ぐにはできるだけ体を動かす事が大切になってきます。

体が動かし辛いからといって好きな事や趣味をやめないで続けて頂きたい。

これもドーパミンを増やすことにつながるからです。


その他、自分でも頭(頭皮)をマッサージを日頃から行うといいでしょう。


雑学として
名前の由来となったパーキンソン医師は地質学や古生物学者でもあり巨大なトカゲの意味をもつメガロサウルの名付け親でもあります。


パーキンソン病のお話でした。