おはようございます。
今日は味覚についてです。

味覚はその物が食べられるかどうかを判断するために発達したセンサーでした。

生きて行くためには食べないといけないわけですが、それが安全なのか毒があるのかを味覚や匂いで確かめていました。

原始時代に成分表示や賞味期限などあるわけもないですからね。


味覚は五感の1つで甘味、酸味、塩味、苦味、旨味の5つにわけられています。

辛味は味覚ではなく痛覚として感じているので入りません。


この味覚を感じるのは主に舌の味蕾(みらい)です。

ここで受けた刺激を舌の先端から2/3は鼓索神経、奥1/3は舌咽神経によって大脳の味覚中枢に伝わり味を感じる。


味覚は産まれる前から発達し、新生児は成人の1.3倍の味蕾の数をもっています。

高齢になってくると味蕾の数や感度が低下し、特に塩味に対して鈍くなる。

気をつけていないと無意識に濃い味付けになり生活習慣病になる危険性もあるので注意したい。


旨味は1908年に科学者の池田菊苗がグルタミン酸モノナトリウム塩を発見した事に始まる。

2008年にはさらにマウスにカルシウムに反応する受容体が発見された。

この受容体が人間にもあれば6番目の味覚となるかもしれない。


味を感じる仕組みはまだまだ解らないことが多く、これからも色々と発見されていくことだろう。