昨日は実家近くの東京王子を散歩しました。
天気も良くとても気持ちの良い日でした。
最近、時間があったので久しぶりに小説を読んでいました。
京極夏彦 「絡新婦(じょろうぐも)の理」
この小説には不思議(不思議ではないのですが)な事や理解を超えたような出来事を妖怪であらわします。
王子で昼時に何時もの如く蕎麦屋を探し歩いていると
ようやく一軒見つけました。
榎そば 越後屋
戸は空きっぱなしなのに、のれんをくぐると中は薄暗く異世界にいる感覚を覚える蕎麦屋でした。
お店は100年以上続いているそうです。
盛りそばとホタテ天丼を頼み店内を見渡していると気付くのか奥の壁一面にある狐の面
なぜ狐の面か聞いて見ました。
浮世絵の安藤広重は江戸百景の最後に王子を書いています。
王子装束ゑの木 大晦日の狐火
毎年、大晦日の夜に関八州の狐が王子稲荷に集まるのですが、ここに来る前に近くの榎の木の下に集まり装束を整えると言う場面。
狐火とは王子稲荷の道すがら炎を吐きながら歩いたそうです。
榎そばの榎は榎の木から取ったみたいです。
この絵よりも店のおばあちゃんが妖怪みたいで可愛らしいかったです。
京極夏彦の小説のせいか妖怪に縁のあったお話でした。