生きる意味を教えてくれた
広島原爆ドーム、広島平和記念公園が僕に生きる意味を与えてくれました。命の尊さを教えてくれました。
あの場所で、「生きたい。生きたい。生きたい」という多くの無言の叫びが17歳であった僕の耳にはしっかりと聞こえたからです。
修学旅行生の中で、僕だけに強く呼びかけたのではないかと思えるようなそれはそれは大きなものでした。
「生きたい。生きたい。」と叫んだ人々が生きることができなかった未来が、今僕が立っているこの場所、この現在という瞬間なのだと認識しました。
生まれてはじめて生きる意味、生きる意義を見出した瞬間でした。
「戦争をすれば、勝っても負けても、人は死ぬ。つまり全員負けることになる。」ということもわかりました。
一国の代表がするべきことは2つ。
1つは、国民の生活を向上させる。そしてもう1つは、国民の平和を守る。
自国だけが繁栄することはできない。
その後、海外での経験からその考えは強くなりました。
自分の言葉を持ち、自分の言葉で理解できるようになりました。
1999年9月に広島にいかなければ、なにも行動することもなく自堕落な生活を送っていたかもしれない。
あれから16年。
本日、米国の大統領がきます。
みなさんがあれほど強く「生きたい、生きたい」と願った未来のこの場所に。
今年も8月6日、8月9日にお会いできればと思います。