醍醐味 | 主体性こそ集大成-Beyond the Borders-

醍醐味

最近強く思うことなのですが、人生の醍醐味というのは、多くのことが「思い通りにいかない」ことだと思うのです。

 

自分の前に立ちはだかることに挑戦した結果、それが「思い通りにならなかった」時に、ああ楽しいな、ああこれはやり甲斐があるぞ、ああこれはなんとかして見せるぞ、と腕をまくる自分がそこにいることで、自分はなかなか難しいことに挑戦しているんだという実感が湧き、それが人生を非常に深みがあるもの味があるものにしていると思えるのです。

 

そして何より楽しいことは、自分という存在は望みさえすれば他の「何者」にでもなれるということだと思うのです。自分が生まれた時の肌が何色だろうと差別を受けることはないし、親がどんな職業だろうと機会が完全に奪われることはないし、自分がどんな思想を持ちどんな宗教を信仰しようとそれを表明しただけで逮捕され拷問されたり刑務所に入れられることもないのです。路上で「お前は片腕がない方がたくさん稼げるから」と腕を切られ物乞いを強要されることもないのです。

 

生まれた時から多くの人は「何者」にでもなれる選択の自由と挑戦の自由があるのです。だからこそやはり同時に人生というものは、大半のことがなかなか「思い通りにいかない」のです。そうは問屋がおろさないのです。それを試行錯誤し、あの手この手で問屋に卸してもらうこと、その過程自体に、人生の醍醐味、楽しさやわくわくがあり、喜びを感じる瞬間に出逢えるのだなと思います。

 

今年もまだまだいけるところまでどこまでもいこう!