マイ広辞苑「貧乏について」
休日なので若干マニアックな話していいですか。
昔から僕だけの広辞苑、マイ広辞苑を作成中でしてそれに関することなのですが、
「貧乏」についてなんです。「貧困」と違って、貧乏というのは多くの人が経験したことがあると思います。
ある一定期間に陥る金欠からくる満足に「食えない状態」のことです。例えば、子どもの頃とか、上京した大学生とか、入社して間もない頃とか、アーティストや芸人、起業家のいわゆる売れない時代とか、結婚して子どもができて出費がかさむ時とかいろいろな状況で貧乏になりますね。
こういう家計が困窮し凹んでる人がいる時に、周りがどういう反応をしたり、どんな言葉をかけてやるかで、その人は良くも悪くもなると思うんですよ。友人とか同僚とか上司とか。金銭以外の支えが大事だと思うんです。
例えば、困窮している同僚を昼休みにランチに誘います。その同僚が「俺、弁当持ってきてるんだよね。」と言います。「おお、俺も弁当買ってくるから、そこのベンチで一緒に食べようや。」と答えます。ここまでは良いです。最も大事なのは、その後なんです。
その同僚が2段重ねの弁当を開けます。下の段にはびっしりと白米が詰まってます。そしておかずが入っているであろう上の段を開けたら、上の段にはびっしりともやし炒めが入っています。皆様ご存知のスーパーで特売日に1袋29円、2袋50円で売られている貧乏界の救世主もやし様です。
そのもやし炒めを見た瞬間なのです!最も大事なのは。
「うわ、うわわ!一宝菜やん!めっちゃうまそう!俺も好きやわ、一宝菜。ちょっと俺の肉団子と一宝菜ひと口交換してや。いただくで。」「うわ!味付けうまっ!完璧な一宝菜や!塩、コショウの加減が絶妙やわ。卵焼きあげるから、もうひと口くれや。」
これなんです!
大事なのでもう1回、これなんです!
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一宝菜【読み:イッポウサイ】
一見なんのことはない簡素なものや質素なものに対し、違う角度から意味や価値付けをおこないそのものを輝かせること。またはそのようなものや人。派生して、今はまだ眠っているが、磨けば光るダイヤモンドの原石のような状態や期間のこと。
例 「君はまだまだ青二才だが、一宝菜のようなところがある。いや一宝菜なのかもしれない。いや一宝菜そのものに見えてきた。その調子で諦めずに頑張りたまえ。」
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