僕が入社直前で決心したこと | 主体性こそ集大成-Beyond the Borders-

僕が入社直前で決心したこと

最近学生がたくさんジャカルタ来ているのでその人たちのために書きます。

この前のインタビューで学生時代について話しましたが、入社直前まで社費でオーストラリアの語学学校に留学させいただきました。

そこで英語を学んだ記憶はあまりないのだけど、韓国からの留学生がものすごく多く、みんな親切で僕より流暢な英語でいろいろ教えてくれました。

函館の片田舎から出てきた僕が、母国語の異なる「外国人」とこれほど長期間交流したのは、生まれて初めてです。

当時、ビジネスの千倍ぐらい政治に興味があったため、韓国人と議論した中で最も印象残った話は、「徴兵制」です。(英語で歴史認識を議論することは質問されてもあえて避けていた記憶があります。)

日本ではあまり報道されていませんが、(シンガポールも同様)韓国には徴兵制があり、留学していた男性たちは、皆兵役を終えています。その体験を友人が話してくれたのですが、一部の研究職についた理系の学生以外は辛いと話していました。

配属先の自殺者の話やタバコ代がなぜ安く抑えられているかなども細かに説明してくれたのを覚えています。

当時の僕は、知名度を伸ばしていたサムスン、LG、ヒュンダイなど韓国企業の強さは、国内に雇用がないこととか政府援助より、この「徴兵制」にあると考えました。

徴兵制の体験と比べたら、今の仕事なんて屁でもない、留学なんて天国だと言うのです。(この前スウェーデンの徴兵制についても書きましたが、徴兵制という制度自体については明確に反対の立場です。)


日本には、幸いなことに徴兵制がありません。

ただ、この韓国の「強さ」の源泉を、「過去の苦しく辛い体験」に求めるなら、親元からも友達からも離れて、入社後、一定期間、圧倒的に1つの物事に主体的に取り組む体験をすればいいと考えることにしました。


そのような理由から、入社後すぐに、縁もゆかりもない大阪に支社を立ち上げることにしました。当時、同期が70名いたのですが、すぐ大阪に来てしまったため、他の誰と比較することもなく、そして誰とも比較されることなく、自分の夢と会社の夢が交差する点と今の自分の距離を縮めることだけを考えてここまで来ることができました。

若いうちに海外に留学させていただいたことが、今のインドネシア事業立ち上げまで導いてくれたのは間違いありません。感謝。
 

またいつか行こうブリスベン、ゴールドコースト(^ ^)