大雪の北海道からもどり、ジャカルタの洪水を目の当たりにし、シンガポールにいて考えること | 主体性こそ集大成-Beyond the Borders-

大雪の北海道からもどり、ジャカルタの洪水を目の当たりにし、シンガポールにいて考えること

先進国にほぼすべてに共通するのは、それは「冬」があることだ。

「冬」があれば、何も対策しなければ凍死する。冬が科学や社会の発展を促した...のはでないだろうか。冬があるから外からではなくうち(国内)から流行が生まれる。ファンションも春夏秋冬変える必要があるから...そうなのではないだろうか。検証したことも調べたこともないが。

北海道出身だからもう一度言うが、「冬」は脅威だ!年末夏服で帰って本当に死ぬと思った。

赤道付近の地域はとりあえず死なない。そこらへんに寝てても死なない。(衣服が一年中一緒でもいいから、変化を感じず、コストもかからない)

この「死なない」という感覚が皆に共通のものとしてある...と考える。


シンガポールにいて思うこと。自由な空気が漂う。日本より環境が良く、「生活水準を落としたくない人」、そう、それより水準が唯一超えている日本人には人気だ。

(政府の保護の下)自由であるから、何でもできそうな気がする。

ここが落とし穴、環境がよく、何でもできそうな気がするということは競争が激しく勝率は下がる。最近多用しているが4つのリソース「人、モノ、金、情報」のうち人、モノ、金で優位に立っていない組織、人はここでは難しいのではないか。

シンガポールにいると感じるのは、ここに住んでいる人は、内外の人問わず頭がいい。本当に頭がいい人が多いなと感じる。環境が整っているから頭がいい人が好む、資源がないこの国もそのような人、頭脳を寄せ付けている。その一面、ロイヤリティーは著しく低い人が多い。国は外国人誘致しすぎたし、外国人は会社に対しロイヤリティーが低い。衣食住が満ちているから、社会貢献意欲が高い人はいるけれど、組織に対するロイヤリティーが高い人に、日系企業の一部駐在員以外には出会ったことがあまりない。(それでも貢献意欲がないというのは本末転倒)政府、国が保障している部分が多いからだろうか。


インドネシアでは、今回の洪水でもみなさんおわかりになったと思うが、政府が国民になんの保障もできていない。だから、会社がなんとかする必要がある。

家を流された人?浸水した人はどうする?地元に帰ってしまった人をどうする?どういった手を打つ?

インドネシアでは衣食住すべて満たされているわけではないので、まだ賃金多寡によっての転職がある「らしい」。

政府が国民に対する保障を積極的にしていないので、会社が他の会社と横並びせず、愛情をもって、それでいて、きびしくするところはきびしく接し、国情をしっかりと理解した上で対策を打ち出せば、ロイヤリティーの高い人が生まれ、ゆくゆくは会社、ひいては地域、国、世界に貢献する人に成長していく。どんどんそういう人を生み出す企業でありたい。


そういった意味においては、企業としての自由度が高いのは、実はシンガポールよりインドネシアの企業の方なのかもしれない。


「独立心」、つまり会社の枠にはまっていなくて、会社の事業に関係すること以外にも関心をもっていて、それでいて「会社へのロイヤリティーが高い」人材を多く生み出し、そして輩出していく。


そうありたい。


そしてそうできるはず。


ここインドネシアはジャカルタで。