4月17日の稼働 扉の向こうには銃口が向けられた | リーマンスロッターのスロットとセクロスのブログ ホテヘルギスの夜

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スロットの期待値と夜の期待値をかき集める日々を綴っています

皆さんこんばんわ

どうも僕です

先日
ある女の子から電話が掛かってきた

その女の子とは
コンパで知り合って
連絡先を交換して
何回かアプローチを掛けてはみたが
いつの間にか疎遠になってしまった

要は
相手にされんかっただけ

その女の子と連絡を取るのは
恐らく2年振り位
一体何の用事であろうか?
電話をする相手を間違えたのか?

あんまり良い予感はしないが
とりあえず電話に出る

もしもし?
あっ電話に出てくれたー
お久しぶりでーす

おうおう
久しぶりやな?どうしたん?

当たり障りのない挨拶で
要件をサラッと聞いてみる

アタシ
今ねー、転職しようと考えてて
水商売してるんですよ

ああ
やっぱり営業か

どうやらこの女は
転職するにあたって
お金を貯め込んでおこうとしているらしく
副業で水商売を始めたらしい
店に遊び来て欲しいらしいから
俺に連絡を取ってきた
こう言ってきた

そもそも俺は
普段から酒を飲まないし
金を払って女と飲もうとも思わない人種なんで
その旨を伝えやんわり断っておいた

連絡を取り合ってない間柄の男に
連絡する位やから
よっぽど客付いてないんやろな

こういった経験は
山程してきているので
疎遠になった人間からの連絡なんて
男女問わずにロクな要件ではない

まあ、それでも

店の場所とセット料金は
しっかり聞いておきました

稼働内容です


1台目
バジリスク絆
321G 0スルー
投資350枚で天井BC
AT突入

何も言う事はない
コレが絆であるからだ


2台目
バジリスク絆
338G 0スルー
投資200枚でBC


本日の収支
+12975円


出勤してくると
店長とオオタニさんが神妙な面持ちで
厨房にいた

オオタニさんはもう退勤している時間でやろ?
何かあった?

タイムカードを押して
着替える前に厨房に行き
二人に挨拶をする

おはようございます
どうしたんですか?何かあったんですか?

オオタニさんが
「いやぁ…」
ものすごく渋い顔をした
そこで店長が
「ストッカーに入ってた豚骨が全部ダメになったんよ」

!?

ストッカーに入っていた豚骨が全部!!
俺はストッカーの中に目をやると
豚骨が入っていたダンボールから
血と水でビショビショになり
ストッカーの底には
豚骨から出た血が混じったピンク色の水が
溜まって無惨な光景が広がっていた

うわぁ…

そして
思わず顔を背けてしまう位の
悪臭が漂っていた
完全に腐っていたのだ

いくら凍っていた豚骨であろうとも
厨房の内はかなりの温度だ
そんな中長時間放置されていたら
腐るのもすぐである

「○藤君、昨日ストッカー掃除したあと電源いれた?」

店長が質問してくる

掃除したあと
豚骨を入れて
ストッカーの電源は入れた
それは間違いない
「はい間違いなく電源は入れてます」
そう答えた

「コンセントは?抜けてたらしいんやけど?」

そう
コンセントを差し込んだ記憶が
全く無いのだ

「…いや、コンセントは差し込んだか覚えてません」

ここで俺は
やってもうた…と
事の重大さに気づいたのだ

「ストッカーを掃除したあと、管理できてなかった俺にも責任あるし。やってもうたもんはしょうがないわ」

スイマセン…

この言葉しか出てこなかった

「豚骨は他の店舗から回して貰って、今日の営業分は何とかなるわ。スープの上がり時間はずれるけど」

続けて店長が言う

「お客さんには今日の醤油と味噌はエエ出来やから美味しいですよーって言うて、上手いこと勧めてみるわー!」
店長は笑いながらホールへ向かい
ホール担当のバイトに
今日は豚骨が足りなくなるかもしれないから
お客さんには醤油と味噌を勧める様に伝えていた

「今日はホールの接客の腕の見せ所やで!!」

店長は笑いながらそう言って
厨房に戻ってきた

俺も着替えて
厨房に入り開店の準備に入った

俺は正直かなり参っていた
これだけの量の豚骨を腐らせたのだから
損害はかなりになるだろう
自分のミスのせいで
店舗に迷惑を掛けたことが
悔しかったし申し訳なかった

その様子を察してか
店長が俺に声を掛けてきた

「肉屋に骨腐ってたぞーって、文句言うとくわ!」
ハッハッハっー!っと笑いながら
スープを混ぜながら言ってきた

俺も軽く笑いながら
お願いしますと言った

本来なら
怒鳴られ
殴られてもおかしくない事
なのに
笑って何でも無かったようにする
店長の器量に
グッときた
マジで泣きそうになった

引きずってヘコんでても
周りが気を使ってしまう
切り替えて仕事をしよう
そう思い
俺はその日の仕事をこなしていった

その日の営業は
周りのサポートもあり
何とか乗り切った

後日談ではあるが
店長は社長から
豚骨を腐らせた事に対して
かなりこっ酷く怒られたらしい
それでも笑って過ごしてしまうのが
凄いと思うし
男らしいと思った

そんな事を忘れ掛けてきた
数日後

その月の給料日
いつもの様に仕事を終えて
タイムカードを押し
バックヤードに戻ると
店長がいた
「お!お疲れ!今日は待ちに待ったお楽しみの給料日やで!はい明細」

ありがとうございます!

そう言い
給料明細を受け取る

俺はいつも
明細を貰うとその場で開いていくスタイルだ

大体の給料の額はわかってはいるが
やはり毎月楽しみである

明細を意気揚々と見てみると

「あれ?」

何か違和感がある?

何か違うぞ?

明細を良く見てみると…


それでは
アディオス