ご愛顧ありがとうございました

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夕方に母から電話があった 施設の人と揉めたみたいで
話をして欲しいと言ってる
仕方なく仕事の手を止め、施設に向かうと玄関先で
院長先生(病院と併設)がお話したいと言ってますので
こちらでお待ち下さいと応接室へ、しかもコーヒーまで出される

これはかなり揉めたな 退去勧められるんだろうかと少し不安になる

院長がドアを開けると 診察室に来てください 検査結果出ました

頭をよぎる不安 そう言えば 母の足の浮腫みが治まらない
何か悪い数値が出たんだろうなぁと思いつつ付いて行く

診察室に入ると、過去からのレントゲン写真を見比べながら
最近の写真を見せられた  その時僕でも気づいた

大きな影がある

院長が検査結果の紙切れを見せてくれた

そこに 肺がんが考えられますと 書いてあった

その腫瘍が大きな静脈の近くにあり、血液の流れを邪魔して
足の浮腫み 腕の蕁麻疹を起こさせていると推測されます
明日、造影剤を使ったCT検査の予約を入れます
この事は、お母さんへの説明どうしますか? と問われた

検査の結果を待って 僕自身で判断します  そう答える

他にもカルテなどを見せてもらい、様々な可能性を話し合った
院長先生と、看護師さんと 施設長と

母の部屋に入ると いつもの様に不満と愚痴を散々聞かされた
いつもなら、半分聞きながら我慢が大事と流すのに
今日は長々と聞いてやり たばこを吸わせに外に連れ出す
肺がんの可能性が高いのに
だけどこのたばこの時間が楽しみな母に駄目とは言えない

足の浮腫み 原因がはっきりしないから 院長先生と相談して
もっと精密な検査受けるように頼んできたんだ
ちょっと辛い検査になるかもだけど、我慢してよね
原因つきとめなきゃ お薬も決まらないからね と検査を勧める

素直に検査を受けると納得する母

部屋に連れて行く途中も、会う人会う人が明らかに気遣ってる様子が
悲しいほどわかってしまう
 
その気遣うやさしい顔や言葉に、疑わずに喜んでいる母
車椅子を押しながら、涙をこらえた

明日も来るよ たばこ連れて行ってあげるよ
部屋から出る時に、そう告げる
いつまでこの言葉言ってあげられるんだろう 

沢山の心配と迷惑をかけた僕に、沢山の愛を与えてくれた母

いつまでわがままを聞いて上げられるのだろう
どれだけ希望を叶えて上げられるのだろう

いつまで、どれだけ 

その思いが頭から離れない

長い夜になりそうだ

今夜は少し泣こう