ラーメンツアー 女王たちの祝勝会編 | King-Hの全てを喰ってやる!

ラーメンツアー 女王たちの祝勝会編

先日、Kingの携帯にメールが届いた。

過酷な修行により、日ごろから動物的な危険察知能力のあるKingはどうも危険な予感がしたためメールチェックをしなかった。
そして携帯に触らず放置すること、1週間。

ふとした日常の流れから、携帯を開いてしまったKingが見つけたのは、猛烈にいやな予感がするメール着信であった。

恐る恐る開くと…


先日ボクシングデビュー勝利を果たしたムエタイ4冠女王であった…!

「おい!祝勝会、開くって言っていたよな!?」

し、し、しまった…!



「おい!」




「おい!」




「おら!」



はっ!ただいま~!!


ということで祝勝会。

すでに様々な祝勝会は行われたと思うので、少し趣向を変えてKing Presents ラーメンツアーを決行することにした!

そして、先日、暗黒サバットに練習に来た結果、サバットの国内試合で優勝をしたというルミナ・Kの祝勝会も同時にやってしまおうということに。


このルミナ・Kは本職がムエタイなので4冠女王ことNORKOさんはあこがれの存在だったらしい。
前々から会いたがっていたのでちょうどよい機会。
そして以前からラーメンを食べに行く約束をしていたこともあり、これにより数々のイベントを一気に行うことになった。
仕事ができる男とはこういうものである。

ちなみにルミナ・Kは試合ではRMFAで練習した技は出せなかったようだ。
一応やろうと試みたらしい、怪しい動きは確認できたようだが、体調絶不調で点滴の挙句フラフラしながらの試合で、一瞬片足になるだけでヤバかったようだ。
まったく!
せっかく練習したのに!
と、思ったが、体調悪くなったのがちょうど試合一週間前だったとか。
思い起こせば、その日は一緒に肉を食べに行って、
「もう食べられない!」
ってところから更に付き合ってもらった日だ。

若干の後ろめたさを感じつつ、+-ゼロということにしておいた。

そして、いよいよラーメンツアー当日!

当日は金環日食ということで、太陽と月もこのツアーの成功を祈っているようだった。


まずは池袋に集合!そして初対面!

お互い大人の女性なので、いきなりメンチ切り合うようなことはなく、Kingはホッとした。

彼女らが手に持つ物こそ、そう!

ラーメンツアーしおりである!
表紙だけではなく、実は中身もかなり充実しているのだ。

ラーメン用語辞典の他、Kingお勧めのお店など盛りだくさんである。


さぁ、出発!!

女王NORIKOさんのご要望は、つけ麺と豚骨魚介。
しかし、この2点は量が多く、ガッツリ系が多いので連食には向かない。
ということで殴られるのは覚悟して、少し変えてみた。

つけ麺はやめにして、豚骨魚介。
しかし、数年前より流行っているドロドロ系の豚骨魚介ではなく、それ以前よりある美味しい店へ。ドロドロではない。

ということで1店目はここ。

秘密グルメ倶楽部King会の殿堂入りメニューにも選ばれたこともあるバサノバ
とりあえず、わかりやすい味ということで、ほとんどの人が美味しく食べられるこの店へ。

豚濁和出し汁ソバ

豚と和風出しの50%+50%のスープ。
これが美味い。
チャーシューは分厚く、七輪で炙ってあるのだ!美味いに決まっている。

Kingのオーダーはコチラ。

豚濁ソバ
こちらは豚骨100%のスープ。
しかし博多トンコツとは違う味。コクがあって美味い。
残念ながらチャーシューが違うものだった…。

基本的に今回のツアーでは、2人にお勧めを食べてもらい、Kingはあえて違うメニューを選択し、色々と味比べをしようということになっている。

ルミナ、記念すべきツアー一口目・・・

・・・!!こ、こ、これは・・・!

食べる前に、麺へKISS…!!
ラーメンへの愛を感じる。さすがだ。初参加ながらこのツアーの意味合いを熟知している。連れてきてよかった。

味は2人とも気に入ったようだ!
しかし!注意!

ラーメンツアーでは、スープを完飲してしまうと次がつらい。
ほどよく抑えることが必要だ。
しかし、スープを残さず飲むのもマナー。
その辺りは忘れたふりをするのも大事なところだ。

そしてこのツアーではレポート提出が義務付けられている!!
麺、スープ、トッピングとそれぞれ個人的な好みによる10点法で採点しているので参考にしていただきたい!

NORIKO



ルミナ



King


このスープが気に入ったようで、早くもルミナはアドバイスを忘れスープを完飲しようとしていた。


そして2店目に移動。

実はルミナはラーメンの食べ歩きは初。
直前までメールをよく読んでいなかったようで、到着するなり。

「ツアーって書いてあった!!」

と、今更何を言っているのかという驚きを見せた。

しかし今のところ大丈夫のようだ。


さて、2店目。

2店目は塩を予定していたが、お勧めの塩店が2店とも休み。
どうやら開催日であった月曜日が休みの店が多いようだ。
ツアー企画者は注意だ。

選択肢は2店。

イタリアン系のオシャレな塩ラーメン。

トッピングが変わり種の、話のネタになりそうなラーメン。

希望を聞き後者に決定。


そして到着。TVや雑誌にもよく出てくる、いまや赤羽の名店。

焙煎汐蕎麦処 金字塔

ツアーではこのように直立不動でエスコートしないと、女王NORIKOさんから最近封印されて出したくてたまらないヒザを喰らうことになる。
縦社会の命令に従い、ルミナの膝も飛ぶ。

2人は看板メニューの・・・

特選しおそば

基本的にはツアーにはトッピングはお勧めしていないが、この店はトッピングに特徴があるので、あえて全部入りの特選。

チャーシューの代わりに、スモークして時間をかけて作る自家製のベーコン。
つくねにお焦げ、黄色の卵。
そして左下にあるのが、味の変化を楽しむコーヒー油!!


味比べ要員Kingのオーダーは、

特選しおつけそば


トッピングはほぼ同じだが、別皿で来るので何だか料亭のようになる。
ちなみに麺は2段になっていて、細麺と博多麺を楽しめる。
スープ割はスープの代わりに玄米茶で割る。

この店も好評。

賛否両論あるコーヒー油も、香ばしくて良かったようだ。


さて、レポート!


NORIKO

ルミナ



King 

狙っていたわけではないが、2店ともオシャレなBARのような店だった。
予定ではこの後、博多トンコツでしめる予定だったが、そちらもBARみたいではないが比較的綺麗な店だったので、予定変更して間逆の店へ。

ツアー成功の秘訣として、時間はあまり空けない方が良いという鉄則がある。
近所で連食すればそれは2杯ではなく、ちょっと多い1杯になるからだ。
思ったより余裕のようだが、ルミナがそろそろきつそう。
ということもあり、金字塔から近い店へ徒歩で移動。


自家製麺 伊藤

どうだ?
BARらしさは皆無だろう。
ちなみにこの右側の路地のようなところを進んでいくと入口がある。

中はけっこう綺麗。カウンターだけで狭いが。
外から2階を見ると、けっこう古い一軒家を改装していることが分かる。

実はこの店はかなり有名。
TVで1位になった過去もある、北区王子の奥地の商店街にある店の関係者が赤羽駅前にオープンさせたのだ。
多少味が違うが。

味は、煮干!とりあえず煮干!

具なんか無い!煮干のスープと麺だけ!・・・ちょっとネギ。

中華そば

ちなみにこれは食べかけではない。
最初からこんな感じ。
スープは少なめ。

王子の方の店舗ではスープ増しなる追加メニューがある。
おそらく普通のラーメンくらいのスープの量になるのだろう。
なんとそれで150円もする!

ケチくさい!!
と思った君たちはまだ修行が足らない。

基本的にスープが少なすぎる。
スープ増やすと150円もかかる。

これがどういうことか考えてほしい。

そう、それだけスープに金がかかっているのだ!!
ラーメンとはポジティブシンキングである。

口に含んだとたん、口の中煮干!
煮干をかじりながら、麺をすすっているようだ。

ダメな人は徹底的にダメだろう。

しかし2人には好評。
とくに女王NORIKOさんには「近所にあれば通う!」とまで言わせた。

それにしても最近、赤羽が熱い!
様々なジャンルの高レベルな店が多く、赤羽だけで1週間ラーメンツアーを開催可能だ。


NORIKO



ルミナ



King 


さて、ツアー恒例、ファミレスでの休憩へ突入。
(女王NORIKOさんが休憩に肉食べに行こうと言っていたのは秘密)

ルミナは4店目に備えてか、飲み物のみ。

NORIKO「そんなんじゃ、世界は取れないわよ!」

ルミナ「は、はい…」

NORIKO「こうしている間にもフランスのチャンピオンは、ラーメンを5杯も6杯も食べているんだから!!」



さすがは4冠王。言葉の重みが違う。

突然、Kingのモカパフェに手を伸ばしたルミナ。
おぉ!女王の言葉が伝わったか・・・!

しかし、生クリームをとっただけで、コーヒーに入れてウインナコーヒーにしていた。

まぁ、よい。出来ることから始めればよいのだ。

黙々とレポート制作をするルミナ。



Kingはパフェを完食し、甘いもの→しょっぱいもの連鎖ループの準備を整えた。

そして次の店を博多トンコツの店に決定し、もうしばらく休憩。 

タレ目とツリ目


その後、妙に色々と話が盛り上がってしまい、気がつくと突然女王NIRIKOが、

「ああ!もう帰らなきゃ!」

と、突然母親モードを出してきた。
で、ツアー終了。

ファミレス休憩=ツアー終了の法則にハマった挙句のいいわけではないことを願うばかりだ。


途中の画像に度々出てきた、妙な白い犬だかキツネだかのぬいぐるみ。
気になった人もいたことだろう。
実はあれは、よくわからんがルミナが最近気に行っているキツネのぬいぐるみのようだ。
ストラップなどももっていた。

待ち合わせ前にも、そのキツネグッズを買ったようで、

「すごい割引だったんだよー!」

と喜んで教えてくれたが、なんのこっちゃよくわからんかった。


そんなこともありつつ、ルミナを送ってツアー完全終了。

帰宅して、車内を見ると・・・助手席足元に紙袋が。
あれほど自慢していたキツネグッズを思いっきり忘れていた…。


…!!

こ、こ、これはまさか!

イタい女が良くやる、“また会いたいからわざと忘れ物をする”ってうやつに違いない!!

ふっ・・・。
なかなか可愛いところがあるではないか・・・。


もちろんKingには日常のことなので、Kingの部屋は美女たちの忘れものでいっぱいである。