勝利を欲するあまり、禁断の物に手を出してしまった女とは? | King-Hの全てを喰ってやる!

勝利を欲するあまり、禁断の物に手を出してしまった女とは?

人間には欲望が存在する。

欲望というものが存在する限り、例え望んでいたものを手に入れても、またさらなるものを欲することになる。
それが人間である。

そして、ここにも人一倍の欲望に満ちた女がいた…。

彼女は一昨年、サバットの世界2位になるという文句の無い上出来な地位を手に入れることができたが、2位の上には当然1位があるという、明確な更なる欲望に飲まれてしまっていた。

次の大会は8月。

だがその前に国内の小さな大会に出場することになった。
試合はあと一週間後…。
負けは許されぬ試合。

練習も可能な限りたくさんした。
研究もした。
やれることは全部やっているつもりだ。

だが、まだ不安は消えない。

勝つためにはいったい何が必要なのか…?

強くなりたい…!
その抑えられない欲望が、決して手を出していけないものに手を出してしまった。



暗黒サバット・・・


日本国内で唯一、暗黒サバットを習えるとの噂を聞きつけRMFAにやってきたのだ。

こうして彼女は暗黒面に堕ちて行ってしまったのだ。 

正装である黒装束を身につけ現れた彼女に、本気の暗黒面を感じ取った我々は快く受け入れたのであった。


まずは、今度の対戦相手のデータだ。
我々のネットワークをフル活用し集めた、対戦相手の動きのくせなどがつまったムービーを見て頭に叩き込む。

早くも弱点を見つけたようでニヤリとする、その女とは・・・


ルミナ・K

すでにダークサイドな目つきに変っている…。
もしかしたら元からかもしれないが。

早速練習の開始だ。

来週の大会は3人参加の総当たり戦に出場するらしい。
そして相手の2人が、パワーファイターテクニカルファイターという両極端な相手。
やらなければならないことが多すぎる。

そして時間も無い。

ということで必然的に練習は荒行となった。
(もちろんRMFAでは日常のことだが)


まずはサンドバッグを打ってもらった。

ダ…ダメだ!
そんな生っチョロい打ち方をしているからダメなのだ!

そんなパンチなどいらん。

暗黒サバットでの秘技烈指硬殺突』を伝授。

グローブ内で指拳を作り、喉元を突くという技である。
指の分、若干リーチが伸びるという利点もあるのだ。

対戦相手の2人には内緒だぞ。

サバットでは反則になりそうだが、グローブをするためバレにくい。
きっと、お間抜けなジャッジどもにはバレないだろう。

レフェリーやジャッジの皆には内緒だぞ。


そして更に荒行は続く。

対パワーファイター用には強靭な肉体を。

まずは腹筋。
暗黒サバットの腹筋は鉄製のハンマーを使用する。

容赦なく振り下ろす…!

時間が無いので、とりあえず1000回

ちなみにRMFAではいつもウォーミングアップに10000回やっている。

さすがは暗黒面に堕ちたルミナ・K。
見事に耐えきった!

しかし、そんな彼女でも次のメニューではこんな表情だ。




本職はムエタイであり、脛の丈夫さには自信があるはずだが、このトレーニングには悲鳴がとまらなかった。

とりあえず、右2000回

時間が無くなってしまい、左は4回しかできなかった。


ちなみにRMFAではいつもクールダウンに左右一億万回やっている。
さすがにハンマーももたずにこれで108本目だ。


そして、対テクニカルファイター用にはスピーディーかつ華麗な技を。

『暗黒世界1/2周蹴』

『影風車二枚刃』


の二つをまずは伝授。
どんな技かは御想像にまかせる。

少しは知りたいだろうから、一つだけ。

相手が中途半端な跳び技を出してきた時に、タイミングをずらすことにより更に高く跳び、カウンターを合わせるという、
『不死鳥燕返し拳』

この難しい技を完璧で無無いにせよ使えるようになった、ルミナ・Kを前にしてジャンプしようものならこの技の餌食である。

対戦相手の2人には内緒だぞ。

そうこうしていたら練習時間が終わってしまった。

予定していた100人アソーはまた次回だ。


練習後場所を移しミーティング。

新たな力を手に入れ上機嫌な、女海賊と化した暗黒ルミナ・K。

ヨーホーヨーホー♪
  みぞおちにピーケ♪
    ヨーホーヨーホー♪
      膝正面にシャーッセ♪


思わず口ずさむ彼女の野獣ともいえる眼の先には…

…肉!!

どうやら散々動いて筋肉がタンパク質を欲しているらしい。

そして、新たに暗黒質の筋肉に超回復しつつあるため、血の滴る赤身肉を欲している。

ということで、厚切りのヒレ肉

写真ではわかりにくいが、かなり分厚い。

色々な部位の肉を喰う。

顔面はもちろん内臓の数々まで。

すでに試合モードのようだ。

タン塩も超厚切り。

「タンはある一定の厚さを超えるとベロと呼ぶ」

と、教えてやったら、「食欲が無くなる」とブッとばされた。

暗黒を植え付けすぎたか。


まぁこれで、来週の三つ巴戦での優勝は間違いないだろう。


そんなルミナ・Kの応援をしたい方は、

4月29日(日)開催のサバットの試合を見に行くべし。
モンデール銀座ホール10時から!

…と主催者から聞いていたが11時からとかいてあるサイトも発見したので、なんとなく検索してから行ってほしい。
ルミナ・Kの試合は午後の部らしいので、どちらにせよ大丈夫だ。

みなさん、応援よろしく。
そして、暗黒技を全く出さなかった場合は、例え優勝したとしても、おもいっきりブーイングを浴びせてやってくれ!!

「暗黒なのは目つきだけか!!」
と叫んでやってほしい。


この大会で優勝して弾みをつけて、8月には世界大会でも優勝し、世界一に輝いていただきたい。

そうそう、前回の世界大会に行った際の、食事時の画像を発見した。

肉を見るこの目つきは…!

もしかして、すでにこの頃からルミナ・Kは暗黒面に堕ちつつあったのかもしれない…。


ダーク・ルーミの名を与える日は近いと見た…!