結婚式にてノー・ルック水車落とし
Kingは先日、青山のレストラン、某シェ松尾 にいた。
数ヶ月前に知人に頼まれ撮影した結婚式
の新郎に妹がいてまた頼まれたのであった!
式中に流れる泣かせるプロフィールDVD制作&当日の撮影もDVD化もついているオールインパッケージだ。
兄貴のを見て自分達もやって欲しいと頼んできたのだ。
人の頼みを断りきれない奴と評判のKingは、一週間ほど渋った挙句、快く二つ返事で承諾だ。
ちなみにもう一人、妹がいるらしい・・・。
おっと、仕事で頼みたい奴はいつでも依頼してくれたまえ。
今回は最近流行のレストランウェディングだった。
料理が美味しいのでぜひということで、席を用意してもらった。
席の近くに三脚を立て、合間見つけて料理を堪能できたのであった。
まずは冷製スープ。ネーミングが凄い。
オマール海老の冷製ロワイヤル デュバリー婦人風 フレッシュキャビア添え
これは美味かった・・・。中に魚介系のペースト状になった物も入っていて、こっち方面の味が好きな人間にはたまらないだろう。
しかしフレンチはネーミングが凄い。和訳に問題があるのか?
デュバリー婦人風ってわけわからねーよ!と思っている庶民の君達に説明してやると、
ステラおばさんのクッキーと思ってくれたらだいたい合っているはずだ。
何か名前忘れたけど帆立とかアワビとかが入ったやつ。コレも美味い。
しかし・・・
栗が入っている!
何でもかんでも栗を入れれば皆が喜ぶと思ったら大間違いだと書いたばかり のはずだ!
栗を入れたということではなく、レストランを経営しておきながらKingのブログをチェックしていなかったと言うことに★マイナス1だな。
何か途中でお口直のシャーベットとやらが出てきた。
知り合いのおじ様が、
「何かこれ苦ぇぞ!」
と言って
「グレープフルーツだからでしょ!」
と娘に恥ずかしそうに突っ込まれていた。
そしてメインはこちら
本日入荷鮮魚のポワレ フランス産野生の茸添え サフランソース
このころになると、だんだん撮影のことを忘れ始める。
Kingの一番のお気に入りはこれだ!
特選和牛フィレ肉のとフォアグラのソテー ロッシーニ風
トリュフソースがかかっていて美味かった。
ということで世界3大珍味とやらを一晩で味わってしまった。
ま、この3つってけっこう一緒になる事多いがな・・・。
あまりに美味そうに食べているので、前に座っていたおじ様が
「もうお腹いっぱいだから、食べていいよ。」
と言わざるを得なかったようで、2皿食べることが出来たぞ。
このころは完全に撮影は忘れていた。
何か前の方で盛り上がっているが・・・ま、いいか。
その後、隣のフロアに移動すると何とそこには、デザート&チーズビュッフェが用意されていた!
しかし、ここからが大変だった。
撮影がな。
後半に色々な物を詰め込んでいたので、Kingは一口食べるとすぐに撮影しなければならないと言う状況が続いた。
まるでスクワットを繰り返しているようだった。
この頃になると、酔っ払っている人も何人かいて、新郎側の小さいおじ様はやっかいだった。
何しろ酔った顔をしていない。
しかし、小さいデジカメを手にして、新郎の顔5cmくらいに近づき写真を撮りまくっているのだ。
最初はギャグ化と思っていたが、大事なケーキカットのシーンなどでも、何故か壇上にいて接写をしている。
皆が注目している中でだ。
ラストの退場のシーンでKingはしゃがんでカメラを構えていた。
歩き出したらそのまま、カメラごと立ち上がって追って撮る計画だ。
どうやらこのときも、酔っ払いおじ様は、新郎新婦の奥にいたようだ。
さすがにこの大事なシーンではいいかげんまずいと思い、広島から出てきた新郎の親戚一同が、そのおじ様を呼びよせた。
広島軍団と酔っ払いおじ様の間には、しゃがんで撮影中のKing。
おじさまはKingがじゃまだったのかわからんが、グイグイ押してきた。
さすがに撮影中、Kingは動けない。そして大事なシーンなのでカメラを覗いているため、おじ様は見えない。
するとKingの背中に2箇所相当な重みがかかってきた。
続いてシャッター音。
どうやら、Kingの背中に両肘をついて写真を撮っているようだ。
驚くのはまだ早かった。
何と全体重とも思える重さがKingの両肩にかかってきたのだ!
それも寄りかかっているレベルではない。真上からの重さだ!
もちろん目で確認することは出来ない。
何が起こっている?
広島軍団の方からざわめきが聞こえた。まずマチガイナイだろう。
タイミングの悪いことに、新郎新婦が歩き出した。
予定通りKingは立ち上がらなければならない。
立ち上がろうとすると、抵抗しているらしき重さが・・・。
だが、中途半端に立ち上がるとカメラがブレてしまう。
予定通り、上からの抵抗を無視し、一定の速さを保ったまま立ち上がった。
その瞬間。酔っ払いおじ様がぶつかってきたとは反対の方向に一気に重さが消えていった。
わかりやすく言えば水車落としなどをやったときの感触に似ている。
同時に広島軍団の方向から若干悲鳴が聞こえたのは気のせいだろう。
そんなこんなで無事、式は終了。
せっかくなので新郎新婦との記念撮影。
スナップを撮っていたKing父から周りを盛り上げようとしたのか
「じゃあ、つぎ首絞めて。」
とのポージング指定。
その瞬間、新郎父を先頭に広島軍団が
「あ、ぁ~何をするんですか~!」
と必死に集まってきてしまったところを見ると、やはり先ほどの感触は水車落としだった確率が高い。
このブログを見ている読者の皆さんならすでにお気づきだろうが、
全く、ちゃんと見れば頚動脈に入っていないのがわかるだろうに!
常に冷静であれという教訓になれば幸いだ。