今回のやまぐち紀行で訪ねた4つの酒蔵を紹介します。



最初は、徳山(現・周南市)の㈱はつもみぢ。


「原田」の銘柄名です。


(原田酒造の「はつもみぢ」というほうがそれっぽいんですが、なぜでしょう・・・)

オトコのまがりかど 


市街地のまんなかとあって、観光地の酒蔵のような風情はありません。


ごらんのとおり、倉庫然とした建物の奥に試飲用の冷蔵庫が置かれています。


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でも、土砂降りの土曜朝の珍客に笑顔で対応してくれたおかみさんが好印象!


ココの純米大吟醸が、今回の旅でコストパフォーマンスNo.1だった気がします。



続いて、今回のメインともいうべき、旭酒造。



岩国市周東町、インターから山あいにかなり入ったところに、ぽつんと建つ酒蔵です。


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周囲にほとんど人家もありません。


これが、桜井社長のわずか一代でパリにまでその名を轟かせた「獺祭」の生誕地とは、


ちょっと意外でした。




ユニクロがことし、サンフランシスコ店をオープンさせたとき、


鏡開きは、獺祭だったそうです。


木槌を振るう柳井社長の写真が、蔵の事務所に貼ってありました。


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ユニクロも山口県出身の世界企業。同郷のよしみですね。



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「山あいで商売が苦しかったから、岩国を飛びこえて大阪に東京に、そして世界に出て行けた。


もしこの蔵が岩国の街中にあったなら、そこそこの需要に恵まれて、


ここまで頑張らなかったかもしれない」


桜井社長は、日本のちいさな蔵としてはもっとも商業的に成功したといえるご自身の出発点を


こう説明してくださいました。




ついで、おなじ岩国市内の酒井酒造。


主力銘柄の名は「五橋」(ごきょう)です。


市内の名所・錦帯橋が5つのアーチを持つ橋であることに由来しているのでしょう。



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こちらは街中にあり、酒蔵というよりはちいさな町工場か研究所のようで、


鉄筋コンクリートの小奇麗な酒蔵でした。


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続いて、2日目に訪ねた津和野の3蔵をご紹介。

まずは「初陣」(ういじん)で有名な、古橋酒造。


観光地の目抜き通り沿いだけあって、シャレたバーのようなつくりの蔵です。


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正面に回ると、ご覧の佇まい。


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置かれたかわいい信号機はドイツの「アンペルマンシグナル」。



津和野とベルリン中央区は、森鴎外のつながりで、姉妹都市になっているそうです。



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さすがは山陰を代表する観光地、利き酒の準備もご覧のとおりです。


元服の年に近い(来年16歳・14歳になる)息子たちを思って、


初陣の吟醸を、正月のお神酒として購入しました。




続いて、橋本本店。


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享保2年(1717年)に造り酒屋として創業した津和野最古の酒蔵だそうです。


「魁龍」「稲の露」といった銘柄を出していますが、


下の看板が示すとおり、酒と並べて醤油や味噌も売られています。


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津和野最古の老舗ながら、パンやケーキなど、食品全般に展開しているそうで・・・。




津和野3蔵の最後はこちら、華泉酒造。

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ここでも、おいしそうな酒が次から次へ。


こちらでは、旅の最後の乾杯用に、華泉の大吟醸を買って帰りました。


たまたまレンタカーの運転手係でなければ、


津和野、イコール「ほろ酔いの思い出」になっていたことでしょう。。。







朝のうちに萩観光を終え、クルマで約一時間。


島根県の西端、山陰の小京都といわれる津和野の町に移りました。


町を見下ろす高みにあるのが、太皷谷稲成(たいこだにいなり)神社。


太鼓谷とは、津和野川の川筋の平らな土地を指すそうです。


ここは、日本五大稲荷のひとつ。


安永2年(1773年)に津和野藩主の亀井氏が、京都の伏見稲荷から分祀したのがその始まりです。


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津和野の町の西のはずれに、ご覧のような不思議な光景。


「千本鳥居」が紅葉と溶け合って、わたしたちを神様への道に誘います。



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のぼりはじめは、こんな感じ。


すべての鳥居に、寄進者の名前と、寄進年月日が墨書されています。



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誰もが思わずシャッターを押したくなる、色とりどりの、この眺め。


京都の伏見稲荷や、私の住む町にある東伏見稲荷では、


寄進された鳥居は本殿の奥(裏山)に立ち並んでいますが、


ここ太鼓谷稲成では、本殿にたどり着くまでの参道が鳥居のトンネルになっています。



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ここを通れば救われる・・・ような気がしてきます。



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だいぶ上ったところで、太鼓谷を見下ろします。




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ゆっくり上って15分ほどで、境内が見えて気ました。




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稲荷神社特有のの赤い柱がまばゆい、本殿。



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稲荷といえばキツネ。


奉納するための油揚げが、参道のあちこちで売られています。


境内からは、のどかな太鼓谷が見下ろせます。




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神社から山を下りて、「鯉と酒蔵のまち」津和野を歩きます。


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この鯉たち、観光客らの与える餌のせいか、


醜悪なほどに太り、餌を投げてもまったく反応しません。




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津和野も、白壁の古い家屋が軒を連ねる町。


萩とおなじく、電線が地中化され、空と山が町並みと溶け合っています。




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「分銅屋七右衛門」ののれんに誘われて入ると・・・




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かわいらしい、お香のお店でした。




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とおりに面した店先で、銘菓「源氏巻」をつくる職人さん。


あんこをカステラ状の生地で巻いた、津和野の定番みやげです。




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昭和6年、ドイツ人によって建てられた、津和野カトリック教会。


城下町の古い町並みに、西洋ゴシック建築の建物がひときわ目を引きます。


津和野は明治初期、長崎から数多くのキリシタンたちが流刑され、殉教した地でもあります。




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畳敷きに目を奪われる、内部。


鮮やかなステンドグラスが印象的な、石造りの教会です。



さて、昼飯をどこにしようか・・・と考えているとき、

通りがかりのこの店に、心を奪われてしまいました。

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追い討ちをかけたのは、この殺し文句。


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年中無休?で働くおみせの「新そば」の文字に誘われて。



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釜揚げソバと、栗ご飯のセットをいただきました。




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津和野が生んだ絵本・挿絵作家、安野光雅さんの美術館。


やさしい町の生まれ人らしい、やさしい作品の数々を紹介しています。



1泊目の夜は、萩に移動して「萩の浜ホテル」に泊まりました。


食事はホテルで取らず外に出かけました(前エントリ参照)。


よってホテルには、温泉と、就寝前の「部屋呑み」で、お世話になりました。


海沿いの温泉の例にもれず、水質は海水なみの塩辛さ。


露天はなく、ご覧の景色は部屋から望む、朝の日本海です。


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萩は、いくつかの島に囲まれた内海のかたちになっていて、


波は極めて穏やかです。


この浜に、吉田松陰や高杉晋作も立ったのでしょうか。


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朝のうちに、萩市内を観光しました。


萩城址の堀では、橋の上でおしゃべりしただけなのに、


餌をもらえると勘違いした鯉たちが、恐ろしい勢いで寄ってきました。



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同じく萩城址の入り口にて、虎の置物と猫のツー・ショット。


偶然か?観光客をよろこばせるよう飼いならされているのか?




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萩は、こんな白壁の家が立ち並ぶ、歴史情緒あふれる町でした。


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高杉晋作の生家。



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松下村塾の、教場。


吉田松陰が教え、高杉晋作が学んだとされる松下村塾は、


市の東端にある松蔭神社の境内にあります。


朝早くから修学旅行生でごった返していたのには閉口しましたが・・・。




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山と海に挟まれたちいさな城下町に生まれ、20代でその生涯を終えた高杉。


欧米の列強と外交の場で堂々と渡り合った若者を生んだ土地は、


そこかしこが凛とした空気に包まれていました。




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「友の会」の旅行は、たいていは温泉旅館泊まり。



せっかくおいしい酒をいただくのに、温泉旅館の食事はちょっと惜しいな、


できれば街中の料理屋、割烹で食べたい、と常々思っていたのですが、


今回、「友の会」の旅行としては初めて、


宿で夕食をとらず、町の料理屋で食事を楽しみました。



萩をよく知る方にご紹介いただいた「割烹千代」さんでの夕食。


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しかも、あらかじめ電話で「酒の持ち込み」をお許しいただいておきました。


酒は、徳山や岩国の蔵めぐりで買い込んだ地酒3本。




「割烹千代」は、繁華街からはずれた静かな住宅地の中にあり、


よって、地元客の宴会需要がメインのお店のようで、



多くのお客さんはコースを頼むようですが、



我々一行は、ものはためしで1名分だけコース料理を頼んで、



他はすべてアラカルトで頼んでみました。



コレが大正解。


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イカゲソを、熱した石の上で焼いていただく一品。




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アマダイの煮付け。



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アマダイの、こちらは唐揚。


これらの品は、一人用としては大きすぎるので、コースでは出てきません。


いずれも、ホオが落ちそうなほど美味。




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乾杯は、獺祭スパークリングで。


一昔前は珍しかった発砲日本酒も、いまや当たり前になりましたね。



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千代のおかみさんは、調査捕鯨船とおつながりがあるとかで、


鯨の珍しい部位を、たくさん出してくださいました。




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〆めは鯖ずし。


鯖の肉厚さが、わかりますか?絶品でした。




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宿に戻って、寝酒に空けた2本。


手前は獺祭の至宝、「磨き二割三分」。


精米歩合、驚きの23%。4号瓶で6000円。


店で飲めば、山口県内でも1万円は下りません。


もうひとつは徳山「はつもみぢ」の銘酒「原田 特別純米」。


真逆の性格の2本ですが、どちらも素晴らしく、


話が弾みすぎ、寝酒にしては呑みすぎました(笑)




すっかり、ブログの更新が滞ってしまいました!!




この2年前にiPhoneを手にして以来、自宅でPCの前に座ることがほとんどなくなってしまい、


スマホ中心にTwitter、Facebook、Instagram・・・


いろんな流行りモノに手を出すうち、ブログ更新がご無沙汰になってしまいました。


でも、「にっとも」(日本酒友の会)の記録だけは、絶やすわけにはいきません。




2012年11月、私たちは、にっとも定例旅行の旅先に山口県を選び、


蔵を巡って、酒を買っては、その晩に味わうという贅沢を、味わってきました。


酒蔵めぐりの記録は後回しにして、まずは1泊2日のレンタカーの旅をかいつまんで


ご紹介します。




初日は宇部空港から、一路東へ、岩国に向かいました。


昼メシは、岩国市の郊外「いろり山賊」。


熊毛群島出身の会社の先輩に、その辺をドライブするならぜひ立ち寄れ!といわれた


食のテーマパーク。


県民なら誰でも知っている、デートスポット、とも聞きますが、


国道2号を少し外れた山の中に突如あらわれるその威容、いや異様な建物群。


「炉ばた焼き屋の化け物」のようなレストランでした。




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この建物は、全体のごく一部。


いくつかの建物が、山あいの狭い土地に、軒を寄せ合って建っています。




入ると、いきなりサンタ帽をかぶった兄さんが、豪快に鳥モモを焼いています。


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コレが名物「山賊焼」。鳥のモモ焼きです。

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いろりの周りに陣取って、地元名産の皇牛(すめらぎうし)のステーキや、


山賊焼きなどを豪快にいただく店。


雨の降りしきる中にもかかわらず、満員でなかなか座れませんでした。


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入り口には、記念撮影用のセット。


「私たちと記念撮影しましょ」の文字。


全力で歓迎されている感じは伝わってきますが、


なかなかここに立って撮影する気になれません。


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この「山賊」については、↓この人のレポートが秀逸です。

http://blog.goo.ne.jp/trance-tenshi/e/45582428a0db1bd34524db1ab1d77a33




続いては、岩国の名所・錦帯橋へ。

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なるほど、これは風情ある光景です。


雨上がりで、あまり目立ちませんが、紅葉も素晴らしい。



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橋の向こう側は公園になっていて、ご覧のとおりの美しさ。



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100種類の味の、ソフトクリーム。


秋吉台にも似たような売店がありました。山口の隠れた名物なのでしょうか。


我々は試しにラーメン味とレンコン味を注文して食べ比べましたが、


ベビースターラーメンと蓮根スナックが入っている以外、どうしても味の区別がつきません。



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橋は、勾配がきついところは階段状になっていて、


木なので、雨の日は滑らぬよう気をつかいます。


私はこのローアングルをカメラに収めて満足し、一行に追いつこうと駆け出した瞬間、


足を滑らせてしりもちをつき、数段滑り落ちました。


みな慎重に、ゆっくりと歩くところで、


大きな音を立てて転ぶような人はいないので、とても目立ちました。