五島列島には、およそ五十の教会があります。


18世紀後半、江戸末期から明治初期にかけ

大村藩周辺から多数のキリシタンが迫害を逃れてこの地に移住して来ました。

明治に入ってからはこの地でも、激しい迫害が行われました。

苦難の歴史を経て今日まで息づいて来たこの地のキリシタン文化。

古くは明治10年代の建物も現存し、

世界遺産への登録運動もすすめられています。

たしかに福江島をめぐる道路には、教会を示す道標があちこちに見られます。


道標に誘われるがままに・・・教会めぐりの記録です。



車で港から北へ20分、入り江のほとりに建つ堂崎天主堂。
禁教令が解かれた後、五島における最初の教会として1879年に設立。

赤レンガ、ゴシック様式の今の建物は1908年に建てられました。



そこから西へ20分の、水の浦教会。

1880年創建、1938年改築。

白亜の天主堂は絵になる美しさです。

教会裏手の小高い丘には、墓地が広がっています。



水の浦教会からひと山裏手に入ったところに建つ、

1911年創建の楠原教会。

明治に入ってからの弾圧で迫害を受けた信者が設立しました。




さらに西へ20分。

1923年創建の貝津教会。

教会が、その正面をうっそうとした森に向けているのが不思議です。




島の西端、大瀬崎灯台への入り口にたたずむ

1899年創建、1988年改築の井持浦教会。

日本で初めて作られた「ルルドの岩窟」があって、

信仰の聖地として全国から巡礼の信徒が訪れるそうです。



教会とは関係ありませんが、名所をひとつ。

福江市内には、昔ながらの石積み塀の街路が残されています。
名づけて「武家屋敷通り」。
塀の上に丸い小石を積むのが、この地の特徴だそうです。


武家の時代の残り香とキリシタンの戦いの歴史が織り成す異国情緒は

この島ならではの魅力です。