「音楽の感じ方」を題にして、このブログを書こうとする自分は、すごく違和感を感じます。班门弄斧(古代有名な大工である班の門前でおのを振るう→)という中国の言葉があります。私は、音楽の知識、経験がほぼゼロで、クラシックギター歴も2^3年程度の初心者です。楽譜を読むことも苦手です。これから書くものは、ほんの少し自分の曲の練習体験です。皆様にとっては、当たり前のことですが、自分は結構苦労しましたので、自分みたいな同じことを悩んでいる方に少しでも役に立てれば、いいなぁ。と思いまして~

 音楽は、言葉です。意味を理解できなければ、ただの音で、知らない外国語みたいです。楽譜は、文字です。読めなければ、ただの無意味な模様です。しかし、言語は自分の母国語みたいに分かったつもりでも、言い方、ニュアンス、強調される部分によって、意味が違って、また全然反対な意味もあります。その曖昧さは日本語で特に多いと思います。ですので、ここで例を上げなくでも、皆さんはいくらでも頭に浮かべますね!故に外国の言葉を紹介します。”I LOVE YOU"の三つの言い方で、3種類の違う意味があります。youtubeで紹介されています。(リングを貼らさせって頂きます)

 

 

オペラ歌手の車田和寿さんが曰く。一つ目は、”I”を強調すると、愛する女性が自分と違う男性の間に彷徨う時に、男性が口にする言葉(お前を愛しているのは、この俺だ!)という意味をします。二つ目は、”YOU”を強調すると、男性が二股をかけることをばれた時に、言い訳する言葉の意味を持ちます(俺が愛しているのは、お前だ!)。三つ目は、何にも強調しない場合、普通の言い方です(僕は君を愛してます。)また、中国語で、読点が如何に大事かを説明する時、次の昔話をよく紹介されます。ある職人さんが食事付きの仕事に雇われて、雇い主に報酬の約束を交わすためにメモ書きを渡しました。そのメモは、「无鸡、鸭也可, 无鱼、肉也可, 蔬菜不可,少分文不取。」(食事の際は、鶏肉がなければ鴨肉でもいい、魚がなければお肉でもいい、野菜はダメで、報酬は1円でも少なければダメです!)という事を伝いたいのですが、しかし、そのメモには読点(、など)を書かれていなかった。メモを見たケチ で、ずるいな雇い主は、読点を加えました。すると、こうなります。「无鸡鸭也可、无鱼肉也可、蔬菜不可少、分文不取。」(鶏肉・鴨肉なくでもいい、魚・肉なくでもいい、野菜さえあればいい、報酬は1円も取らない。) というの逆の意味に変わってしまいました。

 長くなりましたが、本題に戻ります。音楽は、言葉・文字みたいに読点・句点があり、取り方・感じ方があります。フーレズは、勿論ですが、そのほかもあると思います。私は経験した三つの例を紹介します。一つ目は下図のように、

レッスン用の教本中のある練習曲のフレーズの1小節です。16分音譜をずらりと並べているだけですが、最初どう弾いても、うまくいきませんでした。担任先生の指導で、上図のように四つずつを一つの固まりを感じて弾くと、上手くいきました。(先生の入替関係で)違う先生に同じこのフーレズを弾いて聞いて貰うと、一つ目の固まりと二つ目の固まりの間に間がありすぎだと言われました。その間がどのぐらい取ったらいい、難しいですね!しかし、間は無くしてはいけませんとわかりました。二つ目は、アンサンブルの練習曲の一つですが、最初は、このフーレズをどうしても覚えられない、指もいつも間違いでした。しかし、上図のように分けって感じを取って弾いたら、うまくできました。三つ目は、レッスンの自由曲としてのソナタの一つフーレズ

でしたが、自分にとっては、やはり難しかった。ゆっくりだと弾けますが、速く弾くとどうしてもうまくいきません。しかし上図のように感じ取るようになったら、スムーズに弾けるようになりました。休止16分音譜も感じ取れるようになりました。

 言葉、文章は、読点・句点がすごく大事のように、楽譜のフレーズ、音の感じ方もすごく大事だと思います。故に、同じレッスンの練習曲であっても、先生が弾くと、何という美しい音だなあ~と思い、自分が弾くと、別の曲のように聞こえます。それは、先生方は勿論、正しリズム、強弱、各声部音のバランス、似合った音色で弾いているからです。しかし、その中で、音に対して、正し取り方、音楽に対して素晴らしい感じ方が入っているから、かもしれませんねー

 どうでもいい話が長くなりました。最後までお付き合いをありがとうございます😊