さて、タイトルにもあるように、今回は最近起こった誇り高きAの誇りをかけた戦いを…ご紹介いたします!


私は4月に前のバイトをやめて、別の塾の講師となったのですが…


研修が充実しているのはいいんだけど、なかなか研修から卒業する事ができない(泣)


研修の内容は同じ研修生同士(同じ時期に入ったバイトの人)で約10分の授業を行い、フィードバックを行い、交代交代でやっていくというもの。


4人いれば二組に分かれ、2・2で授業をやる、という感じ。しかし俺はそれになかなか卒業できず…



塾長も言っていましたが…通常、研修は…


4~5回で終わるそうだ。


4~5回で終わり、そこで講師としてデビューを果たし、担任を持つ事となる!


なのだが…


俺は5月のゴールデンウィーク開けに入り、5月10日、5月15日、5月19日と研修を重ねていった。


この時点でもう既に3回なのだが、俺は日々目標をもって取り組んでいて、着実に成長しているという実感もつかめていた…


つもりになっていた。


そう!つもりになっていたのである!



5月22日のバイトでも受かる事はなく、塾長に


「授業自体は良いんだけど、コミュニケーション能力が欠如しているから、安心して生徒を持たせられません。」


と厳しい言葉をメールで言われ、(落ちた訳じゃありませんよ)戦意喪失してしまう誇り高きAであった。


コミュニケーション能力がない…とは生徒に対して、良い先生だと思われるのに必須であるものがないという意味である。例えば、「部活何やってんの?」「陸上部です。」「へぇ~。」というあまり興味なさそうなのはダメなんだ。


俺の中ではかなり焦りが募っている。


しかもその次の日程を決める際に塾長からのメールにこんな事も書いてあった。


「もう既に4、5回模擬をやっている先生は危機感を持って下さい。採用取り消しも普通にあり得ますので。」



誇り高きA
いや、マジでこんな顔になった。スイカバー食いたくなった。


そしてその次のバイトでは、クビにならないかどうかビクビクしながら受けたため、そんな調子では受かるはずもない。


しかも…


5月30日にて(5回目の模擬)俺よりも遅く研修を始めた先生の1人が…


2回の研修で合格してしまったのである。


これはさらに焦りを増す誇り高きA。誇り高きとかどうでもいいわ。もう焦りを増すAだわ。


しかも研修生の中で、俺だけが5回の模擬をしているというスタートの遅さね。



「ああ…。もう辞めよう。成長のない人間が研修を受けてたって、塾に迷惑だ。何の価値もない俺に…塾は金を払っているのだから…」


さらに絶望的である状態を説明すると…塾長から、「卒業試験(軽い自己紹介を兼ねた模擬授業)」の切符を渡され(比喩表現ね)その卒業試験に合格してやっと卒業なのである…つまり…


俺は順調に進めたにしても後2回の模擬を受けなければならず、最低でも7回の研修で合格という事になる。


冗談じゃねえ!7回で合格だと!?そんなの誇り高きA家の恥辱だ!なんとしても6回目の模擬で切符を手に入れてやる!


とテンションを上げ、(上げざるを得ない)まさに命をかける覚悟で戦った!


6回目の模擬を受ける俺!


だが…


現実は厳しかった。


卒業検定の切符を手にする事はできなかったのである。塾長からは「惜しいところまでは来ている」のメール。


正直に言う。


その常套句はもう飽きた。


その時俺はこの世の一部を感じた。世の中「結果が全て」という一部を…。だってさ、どんなに「惜しいところまで来ている」と言われ続けたって、



先生になれなくて、何の意味がある!?



もう…終わりだ。ゲームオーバーだ。全てを諦めるか…


しかし研修の前に、講師研修というのを月に1度するので、それに参加しろという旨のメールをいただいた。俺はもう6回目で卒業検定の切符を手にするはずだったので、メールを受け取って1分くらいで


「参加します!よろしくお願いします!」と返信をしたのであったが…このザマ。


それでその講師研修(21時15分~22時15分)に何をするのかと思ったら…


新しい講師と今いる講師の顔合わせ的なイベントだった。


だから俺も少し挨拶をしたのだが、カミカミで恥ずかしい思いをすることとなる。



だが…



塾長「すごくマジメで情熱も伝わってくるんだけど、ちょっと不器用なんだよね~。<中略>…すごい頑張り屋さんだからさ…亀の歩みでもいいから…成長していけばそれでいいよ!俺別に怒ったりとかしないから。待ってるから!」


これを18人の講師の前で言われた訳だが、内心…嬉しいのと不信感の入り混じった不思議な感情だった。


当たり前だろう。メールではあんな厳しい事を言っておいて、ここでこの言葉とは…嬉しさももちろんあったが…「塾長。大勢の前で俺をさらし者にして、俺を切るなら早く切れば良いのに!」とも思っていた。


「惜しい惜しいの次は待ってるから…だと!?」とも…


そこでしばらくするとまた研修のお知らせのメールが来た。これで7回目だ。俺はここである決断を下した。



「これで最後にしよう。今回で卒業検定の切符を取れなかったら…辞めよう。」


と…。



そして俺は再び心の燃料に火を点け、燃え上がる!!


俺は全力で挑む事にした。授業内容をちゃんとするのはもちろん、コミュニケーションというものに重きを置き、シミュレーションも完璧だ!!


ああ。俺は確かに全力を尽くした。確かにそうだ。と何回も心の中で言い続け、教室へと入る。


7回目の模擬が始まる…。



この時は俺と同じ時期に入った研修生が4回目の模擬試験で卒業検定であり、多少焦ったが…


まあ良い。俺もすぐに受かるからな。否!受からなくてはならない!!


と考え、模擬を受ける。しかしよく見ると、知らない顔の人が2人いる。


初めての研修を受ける人が2人追加されたのだ!


かなりの回数を重ねていると知られたら…恥辱そのもの!だがそんな事は関係ない。俺は全力を出し切るまで!!



だが…



塾長「じゃあ。次回も模擬やるんで、またメールします。お疲れ様でした。」


そう…



卒業検定の切符について…何も言われずに終わった。



レッドブルを飲んで自らを鼓舞したのに…。200円を返してくれ、なんてどうでも良い。俺は200円以上に大事なものを失ったようであった。


「約束通り…俺は塾を辞めるよ。これで塾講師のアルバイトの適正がなかったんだよ。俺は全力を尽くした。努力した。でも…世の中所詮結果が全て。どんなに努力しても…報われない事だってあるんだ。」


そうだよ。俺の好きなKOFのクラークっていうキャラクターだって…。


98で、「甘ったれるなよ。過程を評価してくれるのは学校だけだぜ。」


っていう台詞を言ってた。これ、なかなか俺の好きな台詞なんだよなぁ…。それが俺の事って、皮肉だよな・・。これも運命か…。


なんて、途方に暮れていた。とりあえず経験は無駄にはなっていない。適正がない事がわかったんだからよかった。



するとその晩、塾長からメールがきた。



その内容は…



なんと!!



(次回に続く)


まあちょっと予想とずれているかもしれないけど…ちょっと今日眠くてしょうがないんで(笑)




<お詫び>


「MS IGLOO」の後半、もうしばらくお待ちください。ソフトの調子が悪い故、申し訳ありません。