有馬記念というレースは何故かドラマの多いレースで、過去にはオグリキャップのラストランでの復活劇や、同じくトウカイテイオーの復活劇。メジロパーマーのブービー人気での逃げ切り勝ちなんかもありましたし、絶対王者ディープインパクトがハーツクライに負けるなんてこともありました。
ディープインパクトが負けた時は衝撃でしたね。ディープインパクトは3歳馬だったので2Kgもらっていました。2Kg軽いディープインパクトが負けるとは思いもしなかったですからね。ディープインパクトを負かしたハーツクライはその後も有馬記念とは相性が良く、産駒のリスグラシュー、ドウデュースが有馬記念を勝っていますし、昨年の覇者レガレイラもハーツクライ系スワーヴリチャード産駒。21年の有馬記念を勝ったエフフォーリアの母父はハーツクライで、代を経ても有馬記念に影響を与えています。
ディープインパクト産駒はジェンティルドンナ、サトノダイヤモンドが有馬記念を勝っていて、ハーツクライと同じく牡馬牝馬で有馬記念を制しているのですが、思ったほど有馬記念では結果が出ていない印象で、むしろディープインパクトの全兄ブラックタイドのほうがキタサンブラック、イクイノックスとインパクトを残しています。
しかし、牝系から見ると昨年の覇者レガレイラはウインドインハーヘア(ディープインパクト、ブラックタイドの母)の末裔です。つまりレガレイラは大波乱が起きた2005年の有馬記念のワンツーの血がブレンドされている配合といえます。父からはハーツクライが入り、母からはディープインパクトが入るという有馬記念血統ともいえます。
■レガレイラ
今回の有馬記念では他にもウインドインハーヘア系の出身馬アドマイヤテラがエントリーしていますが、アドマイヤテラの母父もやはりハーツクライです。つまり、アドマイヤテラの母アドマイヤミヤビとレガレイラはとても似ている配合となります。
■レガレイラとアドマイヤミヤビの関係
このアドマイヤミヤビの上にレイデオロが乗っているわけですから、アドマイヤテラはウインドインハーヘアの牝馬クロス4×4が内包されています。
■アドマイヤテラ
アドマイヤテラの血統表の中には有馬記念を9馬身差をつけて圧勝したシンボリクリスエスの名前も確認できます。いかにも有馬記念が好きそうな血統に映りますね。母アドマイヤミヤビがレガレイラ的で、そこにウインドインハーヘアの4×4でブーストをかけているようにも見えます。
ウインドインハーヘアの牝系にスワーヴリチャードを配したレガレイラ、同じくレイデオロを配したアドマイヤテラ。スワーヴリチャードとレイデオロは2017年の日本ダービーでワンツーの間柄でもあります。この対決も見応えがありますね。
ハーツクライとウインドインハーヘアがやはりポイントになるのかな。












