どの作品で、映画に対する好みや態度が変わったか、

私の場合ははっきりしている。

それはクシシュトフ・キエシロフスキ監督の「ふたりのベロニカ」。

このころ、20代になりたてくらいだった私は、この映画に言葉では

、、、、ちょっと言い表せないほど感動した。


なんというか、幻想的で、美しくって、ロマンティックで、円や球体のように
完全な映画だった。

特に状況音のテープをヒロインに渡して、彼を探し出させる演出なんて
めちゃくちゃロマンティックでうっとりした。

映画を通して人生を教えてくれた。




私も年を取り、私の中の恋愛度はかなり低めとなり、(それが原因かわからないけど。)

キエシロフスキは、わたしの中の師ではなくなった。

それでもあの瞬間、あの年齢での師だったことは確かだけど。


数年前にこの大事な映画を観たとき、感動が減っていたこと。

逆に言うと、もっといい映画を理解できるようになったのだと思う。



たとえば、アンゲロプロスとか。

20代のときにはわからなかったと思うしね。