★★★☆☆


図書館で並んでいたので、手に取った本。

この手の本は、純粋に評価できるものではない。

実際に起こったことで、加害者・被害者が現実にいる。


模範的な感想としては、「なんで、自分たちの信念のために、他人を殺すようなことをしたのか。。」

だろうが、読み進めていくうちに、彼らの行動も理解できてしまう。

もちろん、罪は罪だ。

一人の宗教心に厚い若者が、野心あふれる宗教家、麻原彰晃に魅かれていくさまは、恐ろしい。

人間とは、こんなにも簡単に人を信じてしまうのか。また、その人のために人まで殺せるのか。。。

と思う。


ただ、オウムという組織の中で、自分を捨てて、グルに絶対の帰依をした人間が、そののかされて、

殺人まで犯してしまうというのは、あり得る話なのだなとこの本を通じて思った。

怒涛の波の中で、一つのコマとして、動いてしまう。それに充実を感じる。


早川については全く同情は出来ない。この本の中でも、殺人を犯すときは、自分はなんとかして

それをしたくなかっただの、罪を軽減することに熱心なような気がする。

まぁ、それが普通の人間の気持ちというものなのかもしれないが。だから、彼も人間にもどったということなのかも

しれないが。


この本は前半を早川が書いていて、後半を川村が批評?論文のような形で書いている。


川村邦光の論文は空虚。

真実の前半から見ると、どんな言葉を並べたって、偽物のようにおもう。無理だ。