アメリカのドキュメンタリー作家フレデリック・ワイズマンの作品にはダンサーを描いた作品が多い。

貼り付けた動画は、Dance media.com というアメリカのダンスサイトのために作られた動画だ。
私の好きな Mia Michaels が動いてる。ピンク色のパンツを履いた太ったおばちゃん。
太ってるけど、魅力的だと思いません?

貼り付けた動画を見るだけでも、ダンスがいかにドキュメンタリー映画の素材に適しているかわかる。



ダンスは一つのアート作品であるのだが、画家などを追いかけたドキュメンタリー作品と決定的に違う点は、「ダンスにはストーリーがある」ところである。

つまり劇中劇のような様子になるのだ。

また、そのダンスが徐々に出来上がってくる様子は、非常にドラマチック。
この動画の中では無音楽の状態で、振付師とダンサーが試行錯誤して作り上げていき、
途中から音楽が入る。
この音楽が入る部分がまさに転換点になる。
切り替えの部分になっていることは確か。

命が吹き込まれた感じになるんだよね。
空気が一気に違うものになる。

劇中劇の要素ももちながら、その周囲の人間模様もたくさん表現できる。
ダンスにはどんな人間がかかわっているのか。
アートに携わるということはどういうことなのか。。
それを通じて自分自身を見直すことができるのか。

そんなことが盛りだくさんのダンスは、やっぱり、いい素材だろうと思う。