ワイズマンから話が外れるけど、
こないだ海南さんのワークショップに行ってきたのだが、
海南さんの映画作品は製作をしていくうちに、洗練されていっている
ということだった。
それはおそらく映画の言葉で語ることができるようになってきている
ということだ。

それは、ご自身も、感じているように思った。
今までの海南作品はこちら。
・マルディエム 彼女の人生に起きたこと
・苦い涙の大地から
Beautiful islands

このページ映画も海南さんのコメントとか詳しく載ってます!

海南さんの初監督作品は「マルディエム」だ。
海南さんはNHKのテレビディレクターだったのだが、この「マルディエム」は
テレビの方法が色濃くでている作品らしい。
この時点の彼女の作品はテレビむきであって映画むきではなかったといえるのでは
ないだろうか。

私には経験がないのだが、つまり映画館でテレビ番組を見るということは、
相当違和感のあるものなんだと思う。
それは、テレビでは映像以外での説明が必要だが、映画ではその必要なものが異物と
なる現象が起こるということなんだろう。

彼女の三作品の製作の変化とは、具体的には何か。

表面的変化でいうと、テロップやナレーションの説明が過多だったのが、
だんだんと取り払われてきているということなのではないかと思った。

そして、今回の彼女の作品Bautiful islandsは、その究極を行く
ワイズマンのような方法を取っている。
ナレーションも音楽もない、テロップもシーンごとの説明でしかない。
それは、無駄なものをそぎ落として真実を伝える、映画としては最高に
洗練された方法。

そしてやっぱり作品は美しいです。
私は劇場に足を運ぶと思う。
このウェブサイトの予告編を見ただけでも、映画館で見るべき映画だ、、、
ということが分かると思う。


ただ、ワイズマン方式は、やっぱり無敵だと思えないのだ。
その力は娯楽映画を除いた映画のファンに「のみ」発揮される「可能性」が
あるからだ。
この方式をあがめる人が多く出てくると、ヤバイと思う。

その理由は、、、またつづき書きます。

PS.でもBEAUTIFUL Islands 見たら、あっさり認めちゃうかも。
   私単純だから、ありうるけど。ドキドキ