家族関係って難しいですよね。
オランダに来てから、
結婚している・していない、異性・同性、年齢の違い等、
様々な家族の形を見てきて、
家族は、「人間の集まり」であり、それ以下でもそれ以上でもないのかな、と思うようになりました。
一人一人が集まって、縁で繋がっている。
それぞれの人生を生きながら、「家」を一緒に運営していて、
妥協しながら協力しながら、日々の生活を営んでいる。
別個人なので、パートナーであっても、
その人が今どんな心境で、フィジカルの状態も、何を考えているのかもわからない。
加えて、だれしも人生は変遷していくものなので、
今日決めたことが、一か月後とか一年後に適しているかどうかもわからない。
そういった不確かさをそれぞれが持っている。
小さな社会ですね
そう考えると、家族やパートナーに期待するのではなく、
自分の幸せに責任を持ち、自分のニーズを満たし
子供であっても、各々の幸せの責任を委ねることが、
お互いを尊重しながら、一緒に楽しく生きていくことにつながると思います。
先日夫婦喧嘩をして、「夫に解決してほしいと思っている自分がいる」ことに気づき、
そんなことを思った次第でした。
セルフ・コンパッションは、自身の幸せに責任を持つスキルだと思っています。
社会規範、役割に縛られである日本社会では、
自分のニーズを満たすことすら考えずに生きて来た方も多いと思います。
そもそも、社会のニーズではなく、自分のニーズが何なのか、
を考える機会もなかった場合も多いと思います。
本当に自分自身が必要としている事、自分のニーズを満たすことは、
なかなか容易いことではありません。
でも、それは、私たちのウェルビーイングには欠かせないことである一方、
自分自身のニーズを認めることでこそ、他者のニーズにも寛容になることができます。
「役割」を果たし続けてきた私にとっても、
自分のニーズに気付き、満たすことは簡単ではありません。
焦らず、実践を続けていこうと思います。