オランダの子供の幸福度が、毎年のように世界一にランクインしている話は、
聞いたことがある方もいらっしゃるかと思います。(ユニセフ報告書)
ワークライフバランスが良い、
宿題が12歳までない、
家族と過ごす時間が長い、
等いろいろな理由が言われていますが、
私が考える理由は、「頑張らない育児」だと思います。
日本は、子供に誇れるママとか、3歳児神話とか、
とにかく、ママに対する期待とプレッシャーが大きすぎると思います。
オランダのママ、パパは、自分を大切にします。
ごはんは、まず自分が食べます。
自分のお腹が少し満たされたら、子供を手伝ったりします。
そして、ご飯もとっても簡単です。
朝ごはん、お昼ごはんはパンにジャムを塗ったり、チーズを挟んだものみ。
4歳から小学校が始まりますが、子供たちは朝自分でパンを準備して学校に持って行きます。
夕飯は、基本的に一品あるいはワンプレートのみ。パスタに市販のソースをかけたようなものだったり、スープのみだったり。週末は手が込んだものが出たりします。
朝一番に起きてくるのも子供たちです。
子供たちが朝6時くらいに起きて、7時まで一人で遊んだり、パンを一人で食べたりしている話も良く聞きます。(親が7時に起きるため)
掃除もとっても簡単で、2週間に一回或いは週に一回家事代行の方に掃除をしてもらい、その他は簡単に片づけるのみ。
仕事も、パートで働いているママ、パパがとても多いです。
小さい子供たちは、夜19時が就寝時間の子供が多いので、19時以降は自由時間。
カルチャーショックを受けた子育てでしたが、
今は、頑張らないと、心に余裕が生まれるのかなと思うようになりました。
心に余裕があれば、子供にイライラすることも少ないし、子供のイヤイヤに広い心で付き合える。
ママが落ち着いていると、子供も落ち着いてくる、楽しい時間を一緒に過ごせる。
子供たちも多少不便はあっても、不便があるからこそ、自立できるようになったり、
自分を大切にしている親を見ているから、自分を大切にすることを学ぶのかな、と思います。
良い親が何かわからないけど、自分を大切にするのってとても大切なスキルだと思います。
そのロールモデルが自分の親だったら、子供たちも自分を大切にし、楽しく毎日を過ごせるのかなと思います。
子育ても、普段の生活も、仕事も、もう私たちは十分頑張っていて、
そんなに頑張らなくても良いのかもしれません。
セルフケア、自分を大切にすることにもう少しエネルギー、時間を使っても良いのかもしれません。