自分に優しくするのは、意外に難しい。

 

試しに、自分に優しく接したことが、近ごろあったかどうか考えてみてほしい。

 

例えば、不適切なことを言ってしまった場合、

ほとんどの人は、「なんでこんなことを言ってしまったんだ、なんて自分はバカなんだ」と自分を責めるんではないでしょうか。

 

でも、この経験って、自分にとっても辛い経験です。

不適切なことを言ってしまったとき、相手を意図せず傷つけたんじゃないかと思ったとき、

自分も、相手と同じくらい傷ついています。

 

が、私たちは、自分が傷ついていることには、気付きません。

もしくは、自分のことは、全無視します。

 

そして、自分に厳しい言葉を向け、いじめます。

 

でも、意図せず人を傷つけることは、生きていれば誰でも一度や二度、いや、もっともっとしてしまうことです。

人間なのだから。人間は不完全なのです。

 

こういう時こそ、自分をいじめるのではなく、自分に優しく接すること、それが自分に優しくすることです。

例えば、「意図せず傷つけてしまったんだね、そんなことしたくなかったのに、辛かったね。悪気がなかったことはわかっているよ」

とか、「不適切な発言をして恥ずかしい思いをしたんだね、辛かったよね。」

 

これで、何が変わるんだ、そもそも間違ったことをしたんだから、罰するべきだと思うかもしれないのですが、

とりあえず試してほしいです。

 

自分に優しくすることで、責任ある行動をとれます。

 

例えば、私は夫婦喧嘩がヒートアップし、ついひどいことを言ってしまった場合、

以前は、夫がそういうことをするから、私には怒る権利があると思い、なかなか謝れませんでしたが、

自分に優しくすることで、心の余裕が生まれ、夫に素直に謝れるようになりました。

 

以前このブログで書いたセルフコンパッションの定義を使っています。

セルフコンパッションとは | 優しい生き方 (ameblo.jp)

 

①苦しんでいることに気づくこと=マインドフルネス

②誰でも間違いをすることがあることに気づくこと=人間の共通性

③自分に優しくすること=セルフカインドネス

 

つい自分に鞭を打ってしまいがちな状況も、

セルフ・コンパッションを使うことで、異なる行動がとれます。