私は、生活能力が低いです。
上記の一文には、自己批判的な要素もありますが、
客観的に見ても、おそらくそうです。
何が苦手かというと、生きるうえで生じる、実用的な作業が苦手です。
加えて、興味があまりないのもあり、
つい先延ばしし、放置してしまうのです。
どれくらい苦手か、興味がないのか、というと、、、
子どもが生まれる前、おそらく今から8年程前、、、
我が家のリビングは、電気器具として、
小さなランプが沢山集まったものを使っていました。
ある日、そのランプが一つ消え、そして、また一つ消え、、、、
日に日にリビングが暗くなっていきました。
そして、ついに全部のランプが消え、、、、
ろうそくで数夜過ごした、というくらい、
こうした実用的な作業を先延ばしし、放置してしまうのです。
先日、トイレの電球が切れました。
そして、、、
また放置しました(汗)
控えめに言って2週間くらい(汗)
子どもたちがトイレに行くのを怖がり出し(当然のことである)、
いちいち付いていくの嫌だな~なんて思い、
時にはイライラしながらも、
放置しました。
だって、生活能力ないから、私には電球なんか換えられない、
というのが私の言い訳でした。
換えなきゃ、でもやりたくない、しかも、私にはできないんだよ!と現実に抵抗し、
胸の中で火がついた小さなストレスが、少しずつ大きくなっていきました。
「換える」と言いながら、まったく電球を変えない私に対し、
ある日、5歳の長男が言いました。
「年中の時は、一人でトイレに行けたのに」
、、、、!!!!
電球を換えないことによって、
子供が一人でトイレに行くことを阻止していた。。。
子どもが自立することを阻んでいた。
自立するための、安心・安全を奪っていた、、、
頭を殴られたような衝撃が走り、
そして、電球を換えることと向き合う決意をしました。
傍から見れば、たかが電球かもしれませんが、
それは、私にとっては、「自分には生活能力がない」という自己批判と向き合うことでした。
それは、セルフネグレクトとの向き合いでもありました。
自分は電球が換えられないから、暗い部屋で生活しても仕方がない。
自分は掃除ができないから、汚い家で生活をしても仕方がない。
自分は甘いものが辞められないから、不健康な食生活になっても仕方がない。
私は、自制心が高い方だと自負していたのですが、
この「電球を換えない」というのは、セルフネグレクトだったと気づいたのでした。
少なくとも、子供たちの安心・安全を、多少なりとも、ネグレクトしていました。
ここで、セルフ・コンパッション・ブレイクを使いながら、
自己批判と向き合い、
そして、長期的な目標に立ち戻りました。
安心・安全が感じられる生活ができること。
挑戦できる環境を作ること。
その意図に立ち戻った瞬間、
脳内を占めていた自己批判が、
「苦しみから解放されたい、苦しみから解放してあげたい」
というコンパッションに、
置き換わっていきました。
そして、電球を換える行動に出ました。
本当にできるのか、不安はあったし、
自己批判的な声がBGMになかったわけではないけれども、
でも自分の不安や恐れよりも、もっともっと大切なことがあったのです。
そして、いざ行動に移したら、ホームセンターに行かなくても近所のスーパーに電球は売っていたし、
取り外すのも付けるのも簡単すぎて、
本当になんでこんなにネグレクトしてしまったんだ、、、と子供たちに申し訳なく思いました。
しかも、学生時代のバイトで電球換えていたし、
できないわけないじゃん、なんて思いながら、
自己批判の根深さを痛感したのでした。
セルフ・コンパッションの数値が高い人ほど、
やりたくないこと、でも自分にとって良いことを選択し実行します。
一方、セルフ・コンパッションの数値が低い人ほど、
自分を甘やかし、セルフネグレクトに陥る傾向があることが、研究によって示されています。
自己批判が主導権を握っている時には、短期的な視点で物事を見てしまいます。
今この瞬間電球が変えられないから何が何でも避ける。
そして、この積み重ねが、セルフネグレクトに繋がり、ストレスを増幅させていきます。
しかし、セルフ・コンパッションが動機になった時、
長期的な視点で物事を見ます。
本当に、自分に必要なことは何か?
安心安全が感じられる環境。
それを電球が切れていることが阻んでいるのならば、行動に移そう。
自己批判の声と向き合いながら、一歩進みだします。
そして、実際に行動に移してみると、思っていたよりも遥かに簡単だったりするし。
先延ばしにし、コンフォートゾーンにいると思っていた時の方が、
はるかにストレスフルだったりするものです。
本当に自分を大切にする方法。
そして、自分らしく生きる為に挑戦する力を育む方法。
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