「トンネル」的幸せ感 | 宮崎・アジアン雑貨・バリ雑貨・エスニックファッション・金土日・キンドビ・Kira Kira・キラキラ・絹川賢治

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バリ雑貨のお店 金土日(キンドビ)
 宮崎県東諸県綾町南俣1689-9
TEL 0985-77-3150

 
妻もボクも、日曜日の夜の楽しみは、ドラマ『陸王』でキマリ。
 
ゾロゾロやってくる「困難」をホイホイとまではいかないまでも、ハラハラもホロホロもド・ド~ンと盛り込んで、ト・ト~ンと小気味良く1話で「夢」に近づいてゆく光景に、ヤッタネ、という感じ。
 
正義は負けない、最後は勝つ、みたいなドンデン返しの爽快感が心地いいんだろね。
 
神様の越えられない試練は与えない、という教えをPRするように、ピンチもパンチもドンと来い、といわんばかりに、仲間との一丸魂で越えてゆく。
 
あまり説教臭くならないよう、滑って転んで屁をかます、みたいな仕掛けも楽しい。
 
諦めないこと、信じること、プライドを貫くこと…教訓をいっぱい頂いた妻とボクは「よし、頑張るゾ」と、しだいに気分が乗ってくる。
 
「ハイ、お茶」とニッコリしながら、妻は「私ってどうしてこんなに、あんたにやさしいんだろ」と、ひとこと付け加えることを忘れない。
 
「じゃあ、クリスマスプレゼントに蜂楽饅頭買ってくるよ」と言うと、「何て小ちゃなプレゼント」と、口を尖らせた。
 
そんな風に「陸王」でひとしきり盛り上がり、最後は、ドラマはいいよね、と言いつつ、やがて、喋り疲れて眠りにつく。
 
 
いつも、単純なふたりだった。
 
 
いずれにしてもドラマでは「試練」への真っ向勝負が、毎回やってくる。
 
弱者が受ける理不尽や侮蔑、苦渋には、現実だとヘコんでボロボロになりそうだけど、この手のドラマは必ずハッピーエンドという、約束された結末が待ち受ける。
 
観る者を決して裏切らないという約束事が安心感を醸成し、常にハデな逆転劇を期待させる。
 
そう考えると、このドラマはいかに困難を描こうと、「橋」を渡る感覚で眺めていられることに気づく。
 
いかに心細く揺れようが、向こうまで見渡せる「橋」には危うさがない。
 
 
冷ややかな風、緑の匂い、鳥たちの声、山の稜線……。
 
五感に届く情報から、橋の向こうに華々しい彩りや歓びが広がることは想像に難くない。
 
 
ハラハラ、ホロホロの景色を眺めながら、ドラマ、陸王の「橋」を渡るのだ。
 
 
決して「トンネル」ではない、ということ。
 

▲トンネルの向こうには、どんな世界が…。

 

「トンネル」には不安がつきまとう。本当に抜けられるのか、向こうに広がる景色を信じられるのか、という…。
 
現実の世界では、見渡せる感の強い「橋」ではなく、「右往左往大変物語」という、暗中模索の「トンネル」をボクらは突き進む。しかも「トンネル」の向こうの景色を、了解済の約束事として描くことは難しい。
 
トライ&エラーの「トンネル」を抜け、自己実現に向かうドラマを演ずるのだ。
 
しかし、「トンネル」を抜けたあとの景色の高揚感は、経験するたびクセになる。
 
静かで澄んだ光景だったり、温かい陽射しがやけに心地よかったり……。
 

▲トンネルを抜けると海が広がる。

 

だから、ボクは「トンネル」が嫌いという訳ではない。
 
現実のトンネルにしたって、抜けるたびに、ある種の快感が伴う。ボクはとくにトンネルとトンネルの間に垣間見る景色が好きだ。
 
 
学生時代を大阪で過ごしたボクの、故郷に帰る楽しみのひとつは道中の電車だった。
 
 
湖西線経由の「雷鳥号」富山行き。弁当とお茶を買い、窓際に座る。京都を過ぎた辺りから、しだいに「楽しみ」が近づいて来る。
 
おびただしい数のトンネルがやって来るからだ。といって、トンネルそのものには何の興味もない。その場所が特別なのは抜けた瞬間の「舞台」の輝きだった。
 
ビールとカキピーをほうばり、リラックスしながらデラックスな光景を期待する。

▲束の間の琵琶湖の景色は下車したい気分にさせる。
 
束の間に広がる琵琶湖の一瞬の景色は、決まってボクの心をわしづかみにした。
 
いきなりのコレですか、というドドッと懐かしさや憧れや驚きが訪れ、オッと胸を膨らませたかと思うと、アッという間にワンシーンは終わり、暗闇に入る。
 
ライブ感を楽しんで見とれてしまうと、すぐさま、タイムオーバーになってしまうのだ。
 
すべてを暴くには時間が足りず、次のトンネルの向こうの「舞台」を夢見る。
 
芝居にのめり込んでいた学生時代だっただけに、当時は、芝居や音楽ライブは、この一瞬の輝きみたいなもんだとつくづく思った。
 
 
そして、それから40年経った。
 
 
かってのボクの芝居心は、今、エスニックファッション&アジアン雑貨のイベント販売という「舞台」で、お見せできているかどうかな、って感じかな?!
 
 
年末から新年早々へと続く「舞台」。
⚫11/30~12/6 国分山形屋
⚫12/21~12/30 宮崎山形屋
⚫1/16~1/25 鹿児島山形屋
⚫2/7~2/13 川内山形屋
 
「トンネル」を抜けて広がる愉悦の極みを、ま、そんな大袈裟じゃないけど、ひとときの、ゆるりとした時間を楽しんでもらえたら、嬉しい限りかな!!
 
◆エピローグ
 
今日、妻は美容室に行った。マスターは笑いながら「それにしてもキアイちゃんの髪って多いよね。染めるにしても、かかる時間も材料も人の倍だよね。ハサミも研がないと…」と言ったらしい。そこで、妻はこう応えたという。「夫は髪が薄くなる一方だし、それで調整してよ、夫は半額でもいいんじゃない?!」。マスターは「そ、そうだね」と、ふたりで盛り上がったとか。
 
く、くやしぃー。
次サンパツ行ったら、ゼッタイイッパイ、パーマかけてやる。

 

 

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