Microsoft・米Yahoo、検索統合に問題は山積 | インターネットビジネスニュース|ソーシャルメディア(Twitter・Facebook・ネット通販・ブログ)

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焦点:ヤフー・マイクロソフト提携、検索統合に問題は山積


(2009/7/30、ロイター)



ヤフーとマイクロソフトの幹部は、両社による検索関連事業
の統合に数年が必要であることを認めている。



マイクロソフトがかつて提案したようなヤフーの完全買収など
とは違い、今回の合意は根本的に異なる両社の技術や社風
の融合、業務的な優先事項の擦り合わせが必要なことから、
多くの不確定要素を生むことになる。


Microsoftと米Yahooがネット検索と広告分野で提携したことで、
次の興味は、いつサービスの提供がスタートするかに移った
といえるだろう。



今後Yahoo!Japanの検索エンジンも「Bing」が採用されるのでは
ということから、もうすでにBing対策を行い始めた人もいるのでは
ないだろうか。



しかし、記事によれば、検索事業の統合には時間がかかりそうだ。




調査会社ヤンキー・グループのアナリスト、カール・ハウ氏は、
2社の検索エンジン統合について、互換性のない大量のウェブ
データを1つにするという非常に困難な作業だとみる。



「この作業をシンプルにする1つの手が、ヤフーが自前の
検索エンジンを捨て、(マイクロソフトの)Bingを採用すること
だった」と話す同氏は、銀行合併によるシステム統合に例えて、
今後の作業が時間のかかるものになるとの考えを示した。



日本の銀行システム統合を見ても分かるように、
システム統合には時間と手間がかかっている。



それを避けるためにも、米YahooはBingを採用することに
したのだろう。



そうとはいっても、検索事業の統合には時間がかかりそうだ。



検索エンジンのライコスの元最高経営責任者(CEO)、
ボブ・デービス氏は
「必要なものはそろった。
マイクロソフトは素晴らしい製品を開発し、ヤフーは
多くの顧客がいる」と指摘。



しかし、統合は長期にわたるもので、時として注意が
そがれる作業でもある。



ヤフーとマイクロソフトは、来年早々と見込んでいる
当局による提携承認後、全世界で統合作業が完了する
までに最長2年かかると見込んでいる。



規制を行う当局による承認をまず得る必要があり、
それから少しずつヤフーの検索技術・データを
Bingに取り込んでいくのであろうから、長い目で
様子を見ていきたいものだ。