(2009/7/14、WIRED VISION)
理化学研究所 は7月13日、脳神経ネットワークを
模倣したコンピューターの検索システムを開発、
思考支援システムとして研究者に提供して成果を
あげていると発表した。
ライフサイエンスの膨大な知識情報を学習させ、
有用な情報を瞬時に引き出すことができるという。
将来的に、脳の構造をまねたコンピューター検索システム
となる時代が来るだろうと予想していたが、すでに
そのシステムを開発していたそうだ。
やはり自分が考えているようなことは
すでにその道のプロの方たちは思いついており、
開発を行なっているのだ。
その仕組みは、以下のようなものらしい。
文献や遺伝子、代謝物などに関する情報を、
数千万の疑似的な神経細胞(ニューロン)の
結びつきに見立てて、統計的にモデル化し、
「GRASE」と呼ばれる検索エンジンで推論検索
を実行する。
この検索システム・思考支援システムによって、
すでに成果が上がっているそうだ。
検索システムは2005年11月から『PosMed 』として、
主に遺伝学研究者に向けインターネット上で試験公開。
これまでに、大規模ENU変異マウス 開発プロジェクトで
65例以上の変異遺伝子の同定に貢献するなどの成果
を上げたという。
ところで、遺伝子学においてなぜこのような検索システム
が必要なのだろうか。
遺伝子学では、さまざまな情報を組み合わせて、
候補となる遺伝子の数を段階的に絞り込んでいく
作業がある。
しかし、遺伝子関連のデータや文献情報は膨大化
し続けており、研究者が文献を読みながら、
頭で行うには限界が見えてきているという。
あまりにもデータや文献が多すぎるために、
それを補う意味でこうした検索システムが
重要になっているようだ。
検索システムは「研究者が望む思考パターンに沿った
情報提供が可能な統合データベースシステムでは、
そのデータ構造が脳の神経ネットワークの構造に
類似してくる」という理研の経験則に基づいて開発した。
脳型データベースは、“気づき”を与えるのに効果的という。
上記の部分を読むと、ある意味で、Microsoftの検索エンジン
のBingも近いような部分があるかもしれないと感じている。
※Bingは検索エンジンというよりも意志決定補助ツール
としてデザインされている。
気づき・思考を支援するツールが
今後重要になってくるかもしれない。
【感想】
このブログでやりたいことの一つに
ブログ読者のため、そして自分のために
気づき・思考を支援することに役立てたい
ということがある。
ふと見た記事で何かの役に立てたら、
ブログを書く人にとって、
こんなにうれしいことはない。
本当に、そうなってくれたら、うれしい、と思う。