ワーナー・ミュージック、ユーチューブから音楽ビデオ引き上げ (ロイター)
米ワーナー・ミュージック・グループは20日、動画共有サイトのユーチューブに対し、傘下アーティストのすべての音楽ビデオクリップを削除するよう求めた。契約交渉の決裂が理由だとしている。
交渉決裂の理由としては、
両社の交渉は20日未明、ワーナー側がユーチューブの膨大なトラフィックが生み出す潜在的な収益について、より大きな配分を求めたことなどで決裂した。
YouTubeには、ワーナーの持つ音楽ビデオによって膨大なトラフィックがもたらされており、それに合わせた収益の配分を求めたようなのだが、その契約交渉は決裂した。
この交渉は興味深い。
いろんなところが気になる。
●ワーナーはどれほどの収益配分を求めたのだろうか。
●YouTubeは実際のところ、現在どれほどの広告収入を得ているのか。
推察するに、
ワーナーは、より多くの収益を配分することを求めたが、
YouTubeはワーナーの音楽ビデオからワーナーが考えている程多くの収益は得ておらず、
つまり、収益の配分を増やすことは難しい
ということで交渉が決裂したのではないだろうか。
この交渉の影響は、他社にも広がる恐れがある。
他社も追随して、YouTubeから音楽ビデオを削除することも考えられる。
今後、音楽会社側は、どういった行動をとっていくのだろうか。
おそらく、音楽会社側は、音楽ビデオ(特にYouTube)を新しい収益の柱と考えていたはずだ。
もし、ミュージックビデオからはそれほど収益が得られていないということならば、新たな収益源を探す必要がある。
しかし、YouTubeが正当な配分をしていないと考え、交渉が決裂したのであれば、新たな音楽ビデオサイトをオープンする可能性がある。
今後が興味深い。
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