キンダースペース公演にもご出演いただいていた
内田尋子さんが、令和7年6月26日にご病気のため急逝なさいました。
28日に所属事務所の地球儀様からご連絡をいただき、火葬は親族のみで行うので夕方の三時間だけお会いできると聞き、代々幡斎場にてお会いしてきました。当日「モノドラマ」を観にいらしてくださっていたお客様にもお知らせし、何人かのご友人がお顔を見ることができました。
内田さんらしい、本当に優しい、微笑んでいるようなお顔でした。
私の友達は2日前まで、私は4日前までメールの返信もいただいていたので、あまりの突然のお知らせに驚くばかりです。
内田尋子さんには
2001年「フェアリーテールシアター」西川口アトリエ
2004年「ぱせりのキモチ」西川口アトリエ
2011年「金色夜叉」シアターカイ
2018年「白痴」シアターカイ
2021年「女たちの自負-語られざるもの」西川口アトリエ
などのキンダースペース公演にご出演いただきました。
「フェアリーテールシアター」と「ぱせりのキモチ」の写真がいま見当たらないのですが、忘年会のビンゴ大会で一位を勝ち取った時のこの笑顔の写真は忘れられなくて探し出しました。
私が初めてお会いしたのは、初期のキンダー連続ワークショップにご参加いただいた時。「ROOM」の睦子という瀬田の演じた役柄を演ってくれて、すごく面白くて、すごく切なくて、「ああ、こういう風にやりたかったな」と思い、その話も後日何回もしたのですが、内田さんはいつも「何言ってんのよお」と笑うばかりでした。
声の事務所のワークショップにも参加なさり、監督に「いまさら何を勉強するの?」と笑われていましたが、ベテランなのに謙虚に向かう姿勢はずっと変わりませんでした。「白痴」にご出演の時も、「焼け跡の人々」というようなコロスの役割まで率先して演じてくださっていました。「呼んでくれてありがとうね」といつもいつも言ってくださいました。コロナ禍の「女たちの自負」の時には我が家に来てもらって原田と三人で飲んだのが思い出となってしまいました。
打ち上げの日、坂本がトリミングしてくれた写真に、お花とビールとお酒を添えて献杯しました。このアトリエで一生懸命稽古をしてくださった内田さんの分も、これから頑張って良い芝居をしようと話しました。
内田さん、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
どうぞ安らかにお休みください。
書き人:せた