【アンケートより】
3/31 15時A
〈女性〉
とても素敵な公演でした。
近くで拝見できたのも嬉しいですし、装置がそれぞれ良かったです。
文学作品を立体化―――の意味を考えています。
〈女性〉
魔術は息子が小学生の時教科書に載っていて、音読の宿題で練習していました。
お芝居にするとこんな感じなんですね。佐藤さん声がいいです。活舌もとてもよくセリフが聞きやすい。
これからもお芝居続けてほしい。
3/31 19時B
〈40代女性〉
瀬田さんの「雪の夜」。ブラジルで「チップや」という所がすごく悲しかったです。
今回の添田さんが何か去年と違っていて乗り移ってるような、すごく良かったです。
絶対に乱歩見たいと思って来ました。
ここに来る前に原作を読んでワクワクして、来ました。
こんな風に3Dになって面白かったです。
〈60代男性〉
面白かったです。
「雪の夜」こうなるのか!と感心する事しきり。
劇団Nの皆にも見せたいと思いました。
「報われし者のために」も楽しみにしています。
〈無記名〉
西本さんの芝居は、いつものあの可愛い本人からは想像がつかない強さを感じます。
これからが楽しみ。
添田さんは何を演っても添田さん!
4/1 14時B
〈無記名〉
とても面白い企画でした。
今後も続けてほしい。
〈無記名〉
織田作の原作はすごい
三作全部面白かった
4/1 18時A
〈60代女性〉
1人で作り上げる物語の世界というのに興味を持って伺いました。
皆さん臨場感が素晴らしかったです。
禎子さん ほんとに禎子さんらしい舞台でした。
4/2 13時A
〈女性〉
すごく面白かったです!
短編の中に人生を描き出されていて、いろいろな思いに浸りました。
今後も楽しみです。ありがとうございました。
〈無記名〉
1人で30分程度の作品を担当する。自分で考えたとき、とても想像できないが、
ユニットメンバーの皆さんは1年間で客席の私を物語の世界に引きずり込んだ。
私も頑張らなければ、と気が引き締まる思いでした。
〈70代女性〉
三つの作品に思わず引き込まれてしまいました。
「ここには芝居の神様がいる」と書かれていた方がいらっしゃいましたが、本当に神様がいたのですね。
特別な空間でした。
〈女性〉
人間の弱さをテーマにしたものが多い芥川の作品でした。欲を出せばキリがないのでコントロールが必要と思わせる内容でした。
他の女性との道ならぬ恋の末に心中というラストシーンは太宰自身の入水自殺を思い出させました。
昔ひどい目に会ったことが皮肉にも易者になって甦る何とも気まずい話の「雪の夜」でした。
4/2 17時B
〈40代 女性〉
3人の演技が3者3様で面白かったです。
修了生の方のレベルが高かったです。
〈80代女性〉
三人三様でよい作品でしたね。
ひろ美さんさすが立派です。
〈女性〉
皆さん凄く素敵でした。
また来たいと思います。
〈女性〉
周りが止めるのも聞かず出家した挙句迎えに来いと泣き言を言い、せっかく作った食事もこぼして泣きっ面に蜂状態で
鳴り響くおなかの音がむなしく聞こえました。
偶然乗り合わせた不思議な老人は押絵を持っていて、それにまつわる身の上話を始めます。
思わず話に引き込まれました。「雪の夜」はお昼も拝見しましたが、
少し時間が経っていたので新たな気持ちで聞き入りました。
【snsへのご感想より】
・「雪の夜」拝見しました。事前に原作を読みましたが、面白さがわかりませんでした。
ところが舞台を観ると魅力的なドラマに変わっていました。またの機会を楽しみにしています。
・すっかり物語に引き込まれました。
関西弁の台詞もあり、40分も、舞台で演じ切る。やっぱり凄いです。
・モノドラマ、なるほどこれがそうなんですね! いやいや、目指す所を実際の舞台を観て理解できました。
瀬田さんの視線、指だけで誘導されっぱなしでした。
・たしかにあの空間には物語が登場人物とともに宿り、存在していました。
そして、コンパクトで無駄のない装置、小道具たちが素晴らしかったです。(どの公演でもいつも思いますが…)😍
それに加え、転換のあざやかさ!一緒に観た、文学大好きな友人も大変ご満悦でした✨
・瀬田さんの第一声、言葉が頭にしっかりと入ってきました。
どこに誰がいて何やってるのか、相手の表情まで目に見えるようでした。行ってよかったです。
・芥川龍之介作の魔術を佐藤眞於さんが、まるでマジックを見せてるかのように語り、
次は太宰治作のおさんを、とにかく耐える妻…を富永禎子さんが一人称で演じられました。
また、織田作之助作の雪の夜は、瀬田ひろ美さんが大阪弁を見事に使い分けながら演じられ、
さすが表現力が凄い!と、いつもながら感じ入りました。
あっという間に有名な文学の三部作が終わりましたが、
ふと講談の最後の挨拶「読み終わりでございます。」との〆を私は想起しました。
まさに俳優陣の最後の静かなる無言のご挨拶にも同様な空気感、空間を感じ得て、
文学の歴史的背景をも推察できたのでした。
・いやーこのアトリエ
もう、いい意味で
なんかいろいろ宿ってる。
芝居の神様
住んでる感じ。
スズナリに感じるような
座ったとたんに
この舞台と向き合う覚悟はあるのかい⁉️
と問われているような。
太宰、江戸川乱歩、織田作之助作品を
それぞれ一人で演じて魅せます。
30分位、一人で、かまずに(これ、あたりまえのことですが本当に)
作品との向き合い方も
表現との向き合い方も
日々訓練してないと
出ないものが
溢れ出ていて
たくさんの刺激を頂きました。
・とっても良かったです❗️ 演技に引き込まれました。主人公が雪道を歩いているところ、雪が見えました。
目の動き、台詞の緩急、照明の効果、音響、全てが計算され、作品が生まれるのですね。
・登場人物、地の文、時代や季節や土地の空気を視線、佇まい、台詞で伝わりました。
・芥川龍之介の「魔術」は、モノドラマワークショップで私自身トライしたこともあるし、
コロナ下の朗読劇の配信でも扱った。
いろいろな魔術が登場する楽しいお話。若手の佐藤君が頑張った。
富永禎子さんは太宰治の「おさん」。トミちゃんはWSでもご一緒したことがあるけど、
ワークユニットに参加され、とても上達されたなあ。おさんを通して、見えてくる亭主の姿。
好き勝手な夫に耐え忍ぶおさんが、最後、女と心中しちゃった亭主を「ダメな人」と断罪するところが面白かった。
ひろ美ちゃんは織田作之助「雪の夜」。流石の貫禄。迫力がありました。
数年前、同じ作品を見ているけど、演出が少し変わったか。面白かった。最後の終わり方、新たな演出かな。
男の意地が見えて、心の中に、ゆで卵屋の二階の灯りが灯った。
「モノドラマ」、いろんな光景が見えて楽しかった。刺激を受けました。
・近代短編小説を題材にした一人芝居。
太宰治 作「吉野山」添田和弘さん、江戸川乱歩 作「押絵と旅する男」西本亜美さん、
織田作之助 作「雪の夜」を瀬田ひろ美さんが表現!
各々個性的で作品に寄り添っていて、独りで繰り広げる世界に引き込まれました。
しかし、長台詞をどうやったら覚えられるのか…感心してしまう。
特に瀬田さん格好良かったな~ 落ちぶれても意地がある男の性を見事に演じられていた
・一人芝居でも朗読劇でもない初めて観る演劇形態かも。
30分程度の短編小説を役者が一人で舞台上に「劇」として立ち上げる。
三本立てのうちキンダー看板女優の瀬田ひろ美嬢による『織田作之助:雪の夜』で一気に文芸の世界に誘われ
一夜の夢を見たような素敵な時間を過ごすことが出来た。
それにしても瀬田嬢は本当に魅力的な女優さんだなあ。彼女には珍しいパンツスタイルの立ち姿が
タカラジェンヌみたいで格好良く声は声とてアルトの関西弁の柔らかい残酷さに酔いしれた。
特に登場第一声「大晦日に雪が降った」で寒の情景が見えて一瞬で客席の空気が変わった。お見事。
いつの日か瀬田嬢の七変化7本立てのモノドラマを観てみたいものだ(笑)
・文学の場面をお芝居で表現されることがとても面白かったです。心のこもったお芝居はとても素晴らしく、
時間の感覚が完全に無くなり引き込まれました。
瀬田さんの心がにじみ出るお芝居は、言葉に尽くせぬことがもどかしいですが、とても美しいです。
・モノドラマ。ひとりの「俳優」が文学を背負うとこんなにも物語が豊かになるのか・・文体が匂いとなって俳優の口から紡がれ空間に立ち込める。読むでもない、語るでもない、背負ってるんだ。
・1年間、劇団キンダースペースアトリエにて
芝居の稽古の他、発声等の基礎的な身体訓練で自己研鑽を積み重ねてきた2022年度ユニットメンバーによるモノドラマ公演。
私は2007年度のユニットメンバーでした…(え。もう15年前なの…?)
Aプログラム、Bプログラムともに観劇しました。
【ユニットメンバー】
「魔術」佐藤眞於さん
まっすぐ立って、セリフを言う前の表情や、客席へ言葉を飛ばすときに垣間見えるふとした気遣いがいいなと思いました。繊細な雰囲気のある役者さんなので、この先もっと多様な表現や温度感を見てみたいです。
「おさん」富永禎子さん
富ちゃんが暗転の中から板の上に現れた時にすでに「これまでのおさんの生活」が見えて、惹きつけられました。太宰の作品は演じ手の思い入れが強いほど操縦が難しくなる。ウエットばかりでは無い方がリアルだったり。私も旗揚げ公演で太宰の作品と向き合った時にさんざん足掻いたので観客席からの視点で見る事ができて勉強になりました。心と裏腹の嘘やそこから生まれるテンポも大事。(備忘録)
「吉野山」添田和弘さん
これも太宰らしい作品だなぁと思う。この人、神妙な顔してこんなこと考えてたの?と笑ってしまう、そんなギャップに振り回されたい。笑。
お芝居大好き!が全身から吹き出してる添田さん。キラキラした眼差しからその熱をヒシヒシと感じました。
【劇団員】
「押絵と旅する男」西本亜美さん
モノドラマにすごく映える作品。
私の大好きな、
「目の前に突然風景や物が現れる魔法」が見られる。ゾクゾクする。
亜美ちゃんは雑味のない、純度の高い芝居をする女優さんだなぁ…と思う。その澄んだ表現と集中力で物語の世界へぐいぐい連れて行ってくれて、見事でした。
車内の緊張感、恐らくあまり磨かれていないであろう車窓に映る自分の影、座席の揺れを感じたし、押絵の2人を実際見たような背徳感の余韻が今も、、、。
「雪の夜」瀬田ひろ美さん
初演の時も、雪の降る街の往来や、暖かな灯り、キャバレー「赤玉」の客席の感じ…など風景が浮かび上がって印象的だったけれど、
再演となる今回は登場人物たちが何を経験し、感じ、そしてどんな揺れの中にいるのかすごく細かく丁寧に演じられていて素敵だった。他の人から見れば大した事ない、ほんの小さな、実によくある事件とも呼べないような出来事。でも本人にとっては決して無かった事に出来ない深く刺さったままの棘。その感情のざらつきが、まっすぐ共感として伝わってきました。
しょっぱすぎるお話にならなかったのは、作者織田作之助の文章力はもとより、語り手に立場を変えた時の瀬田さんの明るい包容力によるものだと思う。キツイ事を受け止めて強く明るくそこに居られる。先日の本公演でシャーロットアーズレイを演じられた時も思ったことだけれど、瀬田さんの大きな魅力のひとつだと思いました。
そして今回の公演は音響も素晴らしかった。
お芝居に集中して心を寄せてオペレーションされている音なんだろうと思う。すごく効果的で芝居に一層没入する事ができました。奈都実ちゃんお疲れさまでした!
・冒頭、とにかく瀬田さんの第一声に、舞台が一気に華やぐのを感じました。
素敵なお声にうっとりしながら、登場を待ちわび、ワクワク感が止まりませんでした。。
モノドラマの選定に、性別は関係ないのだと。
違和感を感じさせない瀬田さんの声。
また、観客に言葉が伝わるかどうかは、話しているスピードではないということを実感しました。
自然な佇まいと自然な間。
こういった表現に行き着くにはどんなトレーニングが必要なのかを考えさせられました。
最後の名刺を破るところなど、細かい仕草が、主人公の心情を丁寧に丁寧に表現されていて、主人公の気持ちを体感し一緒に旅することができました。
まさに、目の前で雪がチラつき、雪を踏みしめる体感ができるお芝居でした。