こんにちは!
今日は各地の幼稚園でも運動会に続き、もうじきお遊戯会があるかと思いますので、お遊戯会で子どもたちが演じる劇中の「役」を、先生たちがどのように配役しているのか、その裏側(?)をお話ししたいと思います
もちろん先生によってその決め方は様々だとは思いますが、幼稚園に勤める友人の話を聞いても、一番多いのが、
子どもたち全員にやりたい役を聞き、ひとつの役が(たいてい主役がやっぱり人気ですよね)決められた人数よりもオーバーしてしまった場合には、じゃんけんやくじ引きなどで決める、という方法です。
でもそこで忘れてはならないのが、先生は人気のなかった役の重要性を子どもたちによく話し伝えることなんです。
例えば白雪姫の劇なら、きっと女の子は白雪姫をやりたい!!と白雪姫に人気が集まるのは当然のこと。
でも、かといって、女の子全員が白雪姫では、そのクラスの劇は成り立たなくなってしまいますよね
お遊戯会で大切なことは、クラスの子どもたちが協力し合って、ひとつの劇を作り上げるということ。
必要のない役なんてひとつもないはずなんです。
中には、はじめまわりの子に流され、自分も、と主役に立候補し、じゃんけんでも勝ったものの、その後の先生の他の役がいかに重要かという話を聞き、他の役がどうしてもやりたくなり、違う役に移ったという子どもも過去にいました。
子どもたちにそれぞれの役の魅力をどう伝えるか、それは先生の言葉や説明に掛かっているといっても過言ではないので、配役に悩む先生は、各役をどう魅力的に説明するかを工夫すると良いと思いますよ(*^_^*)
そして先生の立場からしてお願いしたかったのが、その役に決まった子どもを保護者の方も認め、その役を自信をもって演じられるよう励まして欲しいということでした。
せっかく幼稚園で励まし、本人もやる気になった配役を、家に帰って親に報告したとたん、
「主役にはなれなかったの?」なんて、もし言われたら、子どもは一気にやる気を無くしてしまいますよね!
どうしても「自分の子どもが目立つかどうか」ばかりに気がとられ、主役といわれる役になれなかった、という子どもの言葉に内心がっかりしてしまう親御さんも中にはいらっしゃるかもしれませんが、
せっかく幼稚園で各役の大切さを話し伝えても、ご家庭でがっかりしたようなそぶりを少しでも見せてしまえば、子どもはすぐにその波長に気付きますので、きっと自分の役に満足できず、お遊戯会がつまらないものになってしまうことでしょう。
そうならないように、子どもが自分の役を楽しく、精いっぱい演じられるように、温かい言葉で励ましてあげて下さいね!
また、お遊戯会の後に「うちの子の出番が少なかった」といって先生に後日クレームをつけてきた保護者がいるという話を聞いたことがありますが、
もし、本当に極端に少なかったのであれば、それは先生も出番の振り分けをもっと考えなければなりませんが、
役による微々たる差で、そのような事をおっしゃったとしたら、一番気分を悪くするのは保護者の方ではなく、
プンプン怒っている親の波長をお遊戯会後に感じ取っている子どもだと思うので、子どもにとって良い思い出として心に残るように、役に関係なく自分の役をやりきった子どもを多いに褒めて認めてあげて欲しいなぁと思います。
お子さんの成長が見られるこの機会を親子で心から楽しんで下さいね