第2話 「みんなでデート【前編】」
「先生、覚えてるよね・・・約束。」
人がせっかくダラダラ高校野球見てたのにぃヽ(;´Д`)ノ
優香からの電話は
地獄からのお招き
だったようです・・・(涙)
あのさ、もうすぐ俺お盆休みだって終わりなんだよ!?
そしたら地獄の夏期講習が再開しちゃうのよ?!
それでも貴重なお休みを君たちの為に割けって言うのね?!
「先生、もしかして嫌そうな声だした?」
す、鋭い!!(;゚Д゚)
どうやらやる気ない声を電話ごしに出してしまったようです。
生徒に自分の気持ちを見抜かれるようではダメっすねぇ。
「そ、そんなことないよ。おし、明日どこ行く?」
何としても混んでいるところは絶対に避けたいとこです。
特に遊園地あたりは最悪です。
何時間もただぼーっと乗り物を待ってるだなんて
俺に耐えられるはずがないっつうの。
できれば映画あたりなら、2時間ぐらい座って見てるだけだし、
それに見終わったら、適当なお茶とファーストフードぐらいを
ご馳走しておしまいじゃん。
やっぱそれが一番でしょ?
「映画でも見に行「ディズニー♪」
・・・・・!!!(;゚Д゚)
「ま、ま、待てって。ディズニーランドは混んでるぞ?!
ろくに乗り物なんかも乗れないしさ、
もっと空いてるところの方がいんじゃないか?」
「平気だって。朝一から並んでダッシュすれば、
一番人気にもすぐに乗れちゃうから。」
あ、朝一 ?!
オッサンを朝から走らせる
つもりかよっ!!(;゚皿゚)
ってことはだよ・・・
集合時間も早朝から集合ってことになるよな?
ちょ、ちょっと待ってよ。それだけは勘弁してくれよ・・・
優香がどんなに騒いでも絶対無理っす。
休み中ぐらい早く起きるのは許してくれよぉ(。´Д⊂)
「先生、我がままだよ~。」
ムカッ。我がままなのはおめえじゃ、ぼけ。
わざわざ遊んでやるって言ってんだから、
それぐらい言うこと聞けっつうの!!
「お昼集合じゃあんまり遊べないじゃん。
待っるだけで終わっちゃうよ。」
いいんだよ、それで。受験生なんだからいつまでも
ダラダラ遊んでちゃダメなの。お分かり?
「あ~あ、先生のためにディズニーランドにして
あげようと思ってたのにさ。」
は?
ふざけたこと言ってんじゃねぇよ。
俺があんな混んでるとこ喜ぶわけねぇだろうが。
「はぐれたふりして、二人っきりにしてあげようかなぁと思ってたのにさ。
先生と静香だけにさ。」
・・・・・・え!!(;゚Д゚)
ディズニーランドって日本最大の遊園地だしさ、
まあ勉強のためだと思って行ってみてやるのも悪くないかなー。
(´A`)むひー