いつでも行けるからと行っていない、近場の山。沢は多いのではないだろうか?僕にとって「乙女の滝」は、その一つ。

 だって駐車場から20分もしないで到着するなんて、お散歩コースではないか。林道から「乙女の滝0.2km」の看板。近い、近すぎる……と思いながらも歩く。川音が心地いい。

 目の前に現れた乙女の滝は、なんというか奥ゆかしく、そして美しかった。

 

趣がある、といったほうがいいかもしれない。苔むした岩々も実に味がある。右岸に渡り、木々の枝をたよりに崖を登る。おお、遠目ではわからなかったが、カマ持ちの立派な滝ではないか!

 

 発寒川といい滝ノ沢川といい、手稲山水系を馬鹿にしてはいけない。この4ヶ月、病院通いということもあって「トイレから30分で行ける絶景」ばかり撮ってきたが、カメラ女子(写ガール?)やトイレを気にする観光客も多い現在、意外とこのタイトル、ウケる気がする。出版関係のお知り合いがいるという方、どうかよろしく。

 崖を下り、カマから溢れ出す流れを写す。

 

おや、左の枝は楓、まわりは落葉樹だ。このアングルで紅葉……ひと月後にまた来よう。ひと月後……そうか、大雪は初雪の頃か。