7月18日「最悪の夜」の巻
しまった!—昨日の薬の効きがよく、調子に乗って禁止されているビールを飲み、餃子まで食ってしまった!いずれもNG食品「麦関連」である。
FODMAP(食べて良いもの悪いもの)表を見るとつらくなる。
大好きなビール(ホップが下痢の誘引剤)をはじめ、パン、ピザ、ラーメン、うどん、そうめん、豆類、キムチ、フライドポテトから山の携行食で或る缶詰の魚、ソーセージまで。つまり大好物のほとんどがNG!まさかご飯とソバだけで生活しろってかい・・・。

そして約束をやぶり、食ってしまったのだ。そのツケは大きかった。何と10分に一度のトイレ通い。朝のバイトはたまたまの休みだが、9時には大学に行ってなくてはならない。つらい・・・
実は先週、胃カメラ、大腸内視鏡カメラでの検査が終わり、診断結果が出たのだ。やはり「過敏性腸症候群」である。精神的理由以外、考えられないということだ。「何でも自分が自分がと考えず、オレ一人くら居なくたって地球は回るんだって思うぐらいがいい」とは担当の宮下医師。いや、そうはいかんのだ。この診断がでるまで僕は待合室でテレビの台本を書いていた。今も頭の半分は明日〆切の新作「ノラ犬たちのブルース」の台本のことでいっぱいだ。今週は21日が講演会、22日はテレビの収録。次週25・27日で大学の授業(前期)を終え、30日はいよいよ夏の一大イベント「ジャズダンスナウ」(ナレーションと出演)のリハーサル。「オレ一人いなくても」なんてどうやっても思えないよなぁ・・・昔の人は言った「役者は、声のかかるうちが花」そう考えよう。
よし、やらなきゃならないことは元気にやって(なんとかお腹治して)明日は冒険に行くぞ!というわけで明日は年に数度の全休!

 

 

7月19日
朝11時近くまでかかってこの文章をまとめた。今日は漁岳を川から登ってみよう!とバイクを飛ばす。ところが!札幌は晴れていたのだが、恵庭岳公園線を過ぎた辺りから急に冷気が!メッチャ寒い。こりゃ一発で下痢るな、と感じ、「ようこそ支笏湖へ」の看板から引き返す。今日は恵庭渓谷を歩こう。
ゲートの前に車を止め、川へ。ちっとも面白みがない。遡るも途中であきる。おにぎりを岩の上で食べ、林道へ。お、大木の根が林の中にあるぞ。やぶをこいでパチリ(写真)

しばらく歩くも、滝の音すらしない。橋だ。そばに行ってみると・・・何とアスファルトの道が渡され、橋に渡る事は出来ない。

しかたがない。引き返そう、こういう日もあるさ。ラルマナイの滝のトイレに寄ろうと橋から下を見る。いつも上からしか見る事の出来ない滝だ。まてよ、あそこに行くことは出来ないのだろうか?せいぜい崖をおりて100mだ。(これから先良い子はぜったいにマネしてはいけません)ラルマナイの滝の手すりの隙間から滝へ降り、ロープがないので、クマザサをつたって崖下へ。沢靴なので水を気にせずズンズン上流へ進む。深みを右から巻く。イラクサばかりでかなりキツイ、倒木をつたって再び川床へ。公園線の橋の下を通ればあの滝だ。
水量が多い、手前の岩に水をかけてムードをだし、4分の1秒でパチリ。うーん、いいんじゃね?(写真)

 

10枚程写した頃にトイレ生きたい症候群だ、来た道を戻っては間に合わない。残るは・・・鉄橋の下の崖、直登である。ロープなしでの直登は子どもの頃の遊び場(オホーツクの崖)でなれている、と甘く考えていた。ここは岩がちがう。つかんだ先から、くずれ落ちるのだ。
数少ない植物の根は残く、すぐに抜けるのでアテにならない。岩が露出しているところをさけ、可能なかぎり植物のあるところにへばりつき、上へとむかう。手でつくった凹みに足をかけ、のくりかえしだ、八合目あたりで大崩落となった。落ちたらまちがいないく大けがだ。ついでに誰も気づいてくれないだろう。かろうじて橋の手すりにしがみつき、トイレも間に合ったが貧血の皆さんにはけっしておすすめできないルートである。でも秋にもう一度行こうっと!