1ヵ月ほど前の新聞だったかWEBのニュースだったか、

1杯8000円を超える海鮮丼があるとの記事を見た記憶があります。

 

単価の高い食材をこれでもかと盛り込めば、

それは高いものができるだろうなぁと言う思いはありました。

 

それにしても、雰囲気の良い高級な寿司屋で、

職人さんが握ってくれた寿司を食べるならともかく

丼で8000円はないな、というのが読んだときの感想でした。


 

その確認のためではありませんが、

今日久しぶりに築地の場外市場に行きました。

 

そこには8000円どころではない丼があるのに驚かされました。

神戸牛を使った焼肉にウニをたっぷり乗せた丼がなんと

28,000円の値段がついている看板がありました。

 

 

何度も桁を確認しました

 

 

高級ホテルのレストランではありません。

築地の場外市場の中の、失礼ながら普通の食事場所です。

 

食べる場所と言えば、

食べ歩き用に串焼きの和牛串が5000円というのもありました。

テーブルに座って食べるのですらなく、

和牛とはいえ、食べ歩き用の串に刺したものの値段です。

 

 

 

 

年収は平均ちょっと下を自認する私には到底信じられませんが、

マクドナルドのセットが3000円のアメリカから来れば、

串焼きとはいえ和牛のステーキが5000円なら

安いものなのかもしれません。



 

そういえば、ロサンゼルスの出張から帰ったばかりの

知人の話を聞いて、報道やネットで言われているような

アメリカと日本の食品の価格の差を、

改めて聞かされました。

 

日本のマクドナルドのセット物の価格は、

およそ700円から800円。

同じようなメニューがロサンゼルスでは本当にほぼ3000円近いものだそうです。

 

 



 

先日、知り合いのその知り合いの

誕生日お祝いライブを三軒茶屋まで見に行きました。

ライブ後、会場近くで軽く飲み、いくつかの料理を食べました。

 

値段も良心的で、メニューもよく考えられ、

丁寧に作られた料理を美味しくいただきました。

お酒を1杯しか飲まなかったために、

一人当たり3000円は行きませんでした。

 

あれこれ調理法を工夫し、様々な食材を使って提供する料理が、

アメリカのアルバイトのお兄さんが出してくれる

マクドナルドのセットと同じ値段では涙が出ます。

 

多分この店のオーナーも従業員もお客である我々も、

東京の人も日本全体を見回しても、この二十何年ダラけで来たわけでも、

サボったわけではないと思うのですが、

なぜこれほどまで外国と差がつくのか理解できません。

 

 

 

こういう海外からの観光客向けの値段が書かれた

異様に高額な看板の数々ばかり目にしていると

築地から離れて、銀座へ歩いて行く途中の寿司屋のフツーの看板が

なんとお手頃価格なんだと感じてしまいます。