若い頃から人の顔の覚えが悪く過ごしてきました。

最近では人の名前が出てこないと言う事が結構あります。

 

会話の中で、俳優さん女優さんの名前が出てこない。

などと言う事は結構頻繁に起こります。

 

その俳優さんが出たドラマや映画のシーンやセリフ、

そういうことは細かく思い出せるのですが、

肝心の名前が出てきません。

 

子供のころ年寄りが「ナニだよナニ」などと言っていたのが

こういうことかとやっと分かるようになりました。

 

それに加え、物事を説明するような時に、

ものの名前がぱっと出てこなかったり、

出てこない名前を他の言葉で言い換えたりなどと言うことがあります。

なので立て板に水のような話し方ができなくなりました。


 

こんな調子ですから脳神経の劣化なのか、認知的機能の衰えなのか、

よくわかりませんが漠然とした不安がありました。

 

そんな時に「アルツハイマー型の認知症の予防薬の治験募集」

と言うものを目にしました。

年齢的には要件を満たしていますが、

薬の性格上治験の期間が5年近くです。


 

それでも脳のMRI検査をしたり、

認知機能のテストなどを定期的に受けられるので、

本人が気づかに気づきにくい衰えも早めにわかるかと思い申し込んでみました。

 

最初の面接時、50ページ以上はある説明書で治験の概要、

起こりうるリスクなど、を説明され同意書にサインの上採血されました。

 

2回目の面接で血液検査の結果を聞きつつ、

その先に進むかどうかの判定を聞かされました。

基本的にアルツハイマーの予防薬なので、

全く健康な人ではなく、ある程度認知機能が進んだ方が対象なようです。


 

アルツハイマー型の認知症は脳内にアミロイドβと言う

タンパク質が蓄積しているかどうかということと、

発症のしやすさに影響を及ぼす遺伝子として、

アポリポタンパクE遺伝子の型を調べるのだそう。


 

これにいくつかのタイプがあり、

そのうちの1つの型「イプシロン4型」と言うのが、

発症リスクが高いのだそうです。

 

で、気になる私の状況は、

アミロイドベーターの蓄積がそれほど進んでいないと言うことと、

アポリポタンパクE遺伝子が発症のリスクが高い4型ではないようでした。

 

ということで、スクリーニングでハネられる結果となりました。

アルツハイマー型ではあまり進行していないようですが、

認知症にはアルツハイマー型だけではなく、

レヴィー小体型、脳血管性前頭型、前頭即答型などがあるとのこと。

どれかの型では油断できない状況になっているかもしれません。


 

自分では、気づきにくい認知の衰えなど、家族や周囲の人たちに

早めに注意してもらうことが大事なのでしょうかね。