正月松の内もあっという間にすぎました。
お正月にいらっしゃった歳神様がお帰りになった後、
神様がいらっしゃっているしるしの松飾りなどを、
速やかに片付けることを「松送り」というそうな。
出先の車中から見た神社ではどんと焼きの準備のようで、
インディアンのティピー型のテントのように竹を組んだものに、
正月の飾りや注連縄、だるまや破魔矢その他を取り付けてありました。
我が家でも「7日の風に吹かせるな」ということで、
六日夜には飾りを外し、今日近くの神社に持ってゆきました。
正月飾りと同じく正月の特別な食べものとして、
おせちや餅があります。
わが家ではおせちを作ることはなく、
あれこれカタログを見ながら、例年は2段や3段のお重を注文していました。
ところが今年は食べに来る人間がバラバラで、
大勢でそろって食べることがなかったので、注文をしませんでした。
それでも暮れに正月用のおせちらしきものをいくつか購入しました。
紅白のかまぼこ、、厚焼き卵、黒豆、ニシンの昆布巻きなどです。
それと手作りのものが何もないのでは余りに寂しいと思い、
手のかかりそうもない筑前煮をつくりました。
それらをなんとか正月三が日で全部食べ終えました。
と思っていましたら、冷蔵庫の奥のほうから厚焼き玉子が出てきました。
冷蔵庫に入れておいたとは言え、加工した卵です。
封を切ってから1週間が経過。
注意書きには開封したその日に食べるように書いてあります。
食べても大事にはならないと思いましたが、
休めない用事が控えていましたのでやむなく処分しました。
家で残ったものはこれぐらいで済みますが、
食料品店のスーパーなどでは正月用食品が、
暮れのうちに全て売れたとは思えません。
12月の半ばを過ぎると、食料品の棚はおせち関連のものばかり。
31日にはスーパーに行きませんでしたが、
2日の初売りを覗いてみると、きれいおせちがなくなり、
通常の食品棚に戻っています。
30日の時点ではまだだいぶ売れ残っていたはずですので、
すべて廃棄処分にしてしまったのでしょうか。
それとも形を変えてまたショーケースに並べるのでしょうか。
野菜などの材料を購入して、おせち料理を作るのであれば、
それぞれの家庭で何とか無駄なく使うと思いますし、
材料であれば日付が変わってもそのまま販売できます。
お店では一日違いで売れなくなって大量に残ったとしても、
別の形では売れないでしょう。
結局ゴミとして処分されるのでしょうか。
同じ国内で地震の被害を受け、
生活物資も食料も満足に届かない人たちがいる
一方、わずかとはいえ、不注意で無駄をしてしまいました。