春先に風邪をひいて、熱を出したり鼻水が止まらない時期がありました。

大した薬も飲まず回復しまして、日常の生活が戻ったと思っておりましたが、

匂いの感覚がほとんどなくなっていることに気がつきました。


 

これは意外とショックで、若い頃から臭いに関しては、

比較的鼻が効くと思っており、最近まで特に衰えを感じた事はありませんでした。

 

 

ところが気がついてみると、コーヒーの香りを始めとして、

生活の中にある様々な香り、匂いがなくなっています。

 

 

調理をするにおい、食べ物を口に含んで鼻に抜ける時の香り、

街を歩いても香料や、排気ガス、飲食店その他もろもろの匂いが、

スポッと抜け落ちています。

 

それでも、少しずつ回復して、沈丁花の強い匂いや、

ほうじ茶の香りもわかるようになったと思ったら、

最近の夏風邪のせいか、またほとんどわからない状態に逆戻り。

 

 

それでも、わずかに匂いがわかったのは、何かの景品でもらい、

使ったことのなかったディフューザーから出る、

合成されたアロマの香りです。

 

 

ディフューザーと調合された精油

 

 

 

その時、臭覚の回復トレーニングとしてアロマを使う方法を目にしたので、

少しでも効果が有ればと思い、4種類のアロマを購入して、

トレーニングを始めたところです。

 

 

 


4種のアロマ


 

以下 「生活の木ライブラリー」から引用

 

用意するもの

4種のアロマ(精油)

ユーカリ、クローブ、レモン、ラベンダー 各1ml

広口遮光ビン 4個

コットン 4枚

シール 4枚

トレーニングのやり方

1 蓋を開けて、鼻から3cmほど離した位置でビンを持ちます。

  2 口を閉じて、鼻からくんくん小さく嗅ぎ、10秒間続けます。

この時、深呼吸をしないようにしましょう。小さく鼻の中に香りを広げるイメージです。

3 嗅ぎ終わったら、ビンの蓋を締めて、1分間ほどリラックスして休みます。

4 続けて同じことを繰り返して、計4種類の香りを嗅ぎます。

5 これを朝晩2回、12週間続けます。

ポイント

・嗅いでいる時は、何のアロマを嗅いでいるのかを意識しましょう。

・1種類につき10秒間嗅ぎ、その都度1分ほど休みます。

・嗅ぐ時のアロマの順番は問いません(どの香りから嗅いでもOK)。

・広口のビンを使うと香りを良く感じます。また、保存性から遮光ビンが適しています。

・4種のアロマ(精油)は、ユーカリ(樹脂臭)、クローブ(薬味臭)、レモン(果実香)、ラベンダー(花香)を使用することがポイントです。

 

やってみるとレモンはかすかにそれらしい香りがします。

ユーカリは何か鼻の中が刺激されている感じがありますが、

香りがあるとはわかりません。

グローブ、ラベンダーは何も感じません。

 

ラベルを貼ったトレーニング用広口瓶


 

この種のトレーニングは新しくつくられる嗅細胞の活性化や、

鼻と脳とのつながりの再構築といった効果が期待されているそうです。

 

匂い感覚の低下することでもう一つの心配は、アルツハイマー型認知症や、

軽度認知障害との関連も疑われているということです。

健常な人のほとんどがカレーのにおいが分かるのに対し、

軽度認知障害の人は約70%、アルツハイマー型認知症の人は約35%しか、

カレーのにおいが分からなかったという研究結果もあるとか。

 

脳の病変が嗅覚に関わる神経細胞にも影響を及ぼすためなのか、

嗅覚が低下すると、将来的に軽度認知障害や

アルツハイマー病を発症する可能性が高くなるのかよくわかりませんが、

なんにしろトレーニングの成果が早く現れますように。