坂本龍一さんの死去のニュースがありました。
特別な思い入れはありませんでしたが、
多方面に活動されていて、音楽以外の場面でも露出の多かった方でしたので、
えーっという感じでした。
それにしても最近、有名人の死亡ニュースが多いように感じます。
ミュージシャンや芸能関係だけでなく、
経営者や、学者、作家、漫画家、宗教家、俳優など。
講演を聴いたり、著作を読んだりして、
関心を持ったり影響を受けた人たちがいなくなってしまいました。
他人事ではなく自分事のように感じるほど年を重ねたためか、
訃報に強く反応するようになった気がします。
著名な方でも、なくなった日の翌日に新聞に掲載されるわけでもなく、
何日かたった後に公表された結果、新聞の同一の紙面に、
昨日亡くなった方と、三日前、一週間前の方の死亡記事が並ぶこともあり、
何か訃報が多いように思われるのかもしれません。
流行り病以降に「超過死亡」又は「過少死亡」という言葉を耳にします。
平時には、全国で年間にどのくらいの人数が亡くなるのかという数値は、
ある程度予測することができるそうで、
「超過死亡」とは、その予測値を超えて亡くなった人数を指すとのこと。
つまり突発的な何かの事態で全国の死亡者数が、
予想を上回る(あるいは下回る)数字ということらしい。
東日本大震災が発生した'11年には、震災による死者が増え約5万6000人が
「超過死亡」として数えられたり、それ以外の年では、
インフルエンザの流行などで推計1万人が計上される程度ということ。
それが、昨年1月から12月末までの「超過死亡」が全国で12万人を超え、
2023年1月分も、月に1万人超のようです。
(感染症研究所感染症疫学センターの統計)
ということは素人目には、甚大な被害を出した東日本大震災以上のことが、
今起こりつつあるのかと思ってしまいます。
それにしても、こういう統計の話は専門家でも意見がわかれ、
いろいろの説明がされているらしい。
原発事故後、避難生活をする高齢者の総死亡リスクが、
それ以前と比べて男性で2.6倍、女性で2.5倍増加していたこと、
などを根拠に、過度な自粛生活が持病を持つ高齢者の健康を害した。
などがそれで、公的な機関であれば不安をあおるような解釈は
しないでしょうし、マスコミもそれに倣った報道をしているようです。
反対に異常事態だとセンセーショナルに煽るのがYouTubeなどネットです。
それなりの肩書を持った方が警鐘を鳴らしていると
内心穏やかではいられなくなります。
影響されやすい体質なのか、
ついセンセーショナルな意見に耳を傾けることが多くなります。
危ない危ないと自重し、自分の周囲の言えないバブルができないよう、
なるべく多くの意見に触れるよう、ネットの海を泳いでいます。