地上波のテレビをほとんど見なくなっていますが、
たまにテレビを見ると時間帯のためか。
高齢者向きのCMが目につきます。
「持病があっても入れる医療保険」とか
「メガネ型拡大ルーペ」
「アンチエイジング美容」
「懐かしい名曲CD」などです。
中でも
「健康関連サプリメント」
「膝痛、腰痛のサプリメント」などは数が多く、
ビタミンCやポリフェノールなどのおなじみのものに加え、
グルコサミン、プラセンタ、コラーゲン、ヒアルロン酸、
コエンザイムQ10、プロテオグリカン、コンドロイチンなど、
難しい名前を連呼しています。
あれだけ熱心に繰り返すのですから、
効果があるような気にさせられます。
薬として処方されるわけではないので、
あくまでもサプリメント。
「補充」とか「補助」の食品という位置づけです。
少し理解したところによると
ポリフェノール: ポリフェノールは植物由来の抗酸化物質、身体の酸化を防ぐ
グルコサミン: グルコサミンは、アミノ糖の一種。
関節の軟骨は、ムコ多糖類という、ねばねばした物質でつくられている。
グルコサミンは人の体内で合成され、ムコ多糖の構成成分となる。
この合成能力は老化で衰えていくが、グルコサミンを補給することで、
軟骨の磨り減りを抑え、関節の動きを滑らかくする。
プラセンタ: 哺乳類が胎児を育てる臓器「胎盤」のこと。
胎盤には、タンパク質、アミノ酸、糖質、ビタミン、核酸、ミネラルなどが
含まれ、栄養成分は豊富。プラセンタ商品は
「栄養を供給して胎児を育てる臓器=栄養豊富で強い生命力」
というイメージ。
コラーゲン: 皮膚や腱・軟骨などを構成する繊維状のたんぱく質。
人体のたんぱく質全体の約30%を占める。
皮膚の弾力を保ち関節の痛みを和らげるなどとされている。
ヒアルロン酸: 高い保水力と粘性があり、細胞同士をつなぐ潤滑油や
クッションのような役割を果たしている。
人の体では皮膚、軟骨、関節液、眼の硝子体
などに多く存在し、およそ半分は皮膚にある。
関節腔内注射や化粧水の保水成分として利用されている。
コエンザイムQ10: ビタミン様化合物です。
プロテオグリカン: 表皮の下に存在する真皮中に含まれる糖タンパク質の一つ。
コンドロイチン: コンドロイチンはネバネバした粘性物質であるムコ多糖類。
軟骨などが定位置に留まることができるよう、潤滑剤のような働きをする。
CMでは、歳を重ねるにしたがって体から減ってゆくもの、
身体の中でつくられなくなってゆくものを補いましょうと呼びかけています。
自分も高齢者仲間を入りしているのに、膝や腰の痛みを改善するサプリなど
他人事だと思ってました。
これまで無理に腰や膝をひねったり、不自然な体勢で力を入れて、
筋や関節を一時的に痛めたことは何回かありましたが、
しばらくして、気が付いてみると痛みが軽くなっていました。
それが最近、特別なことをしたわけでもないのに右膝が痛くなりました。
階段の昇り降りに少し痛む程度でそれほど重症ではありませんが、
正座ができないことが意外と不便。
外出先の畳の部屋では断りを入れて、胡坐にさせてもらいました。
整形外科でレントゲンを撮ると軟骨がすり減っている。
水が溜まっている、膝に負担をかけたのだろうという診断結果。
一週間くらいで改善しなければ水を抜くとかで、
痛み止めと湿布薬を処方されました。
思い当たるようなハードなことはしていないので、
入浴時の温め、同時に周辺筋肉のマッサージ、サポーター装着、
それとCMで見た、コンドロイチン入りの市販薬を入手。
幸い、階段の昇り降りに少し痛みがあるものの、
歩行はほぼ問題がないので、市販薬を飲んでしばらく様子を見ることに。
サポーターとマッサージ、温め効果なのか、
それともコンドロイチンのおかげなのかは不明ですが、
なんとか少しづつ改善しました。
CMでは痛みを抱えていた人が、
これのおかげですと笑顔で推しているサプリを、
自分には関係ないものだと感じていましたが、
正に私のためのCMだったことに気づきました。